メディアと地域おこし協力隊

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WrittenBy SocialWriter

2015年9月2日

【WRITER】
松原 龍之さん

松原さんの紹介記事はこちらから。
●富士土地株式会社 常務取締役
●岡山経済新聞 編集長
●NPO法人グリーンバード岡山チーム リーダー

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NPO法人みんなの集落研究所主催で2015年8月19日、
「メディア×地域おこし協力隊!地域のネタ共有交流会!PRを深める!(協力隊のジレンマ第3話)」が開催された。参加したのは、岡山県内で活躍する地域おこし協力隊と地域メディア数社。
 
地域おこし協力隊とは、平成21年に総務省が始めた制度で、地方公共団体が雇い主となり、1年から3年の間、住民票を移し生活拠点を変えて地域協力活動をおこなう人たちのこと。

 同イベントの趣旨は、地域おこし協力隊が持っているネタをうまく各メディアとマッチング出来る環境づくりをするための交流会。美作市上山に住む地域おこし協力隊OBであり、主催法人の水柿大地さんは、「地域の人に喜んでもらう活動は一生懸命やっている。それを発信することで、もっともっと発展していく。」と。

 1部は、美作市上山集落を描いた本「愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない」「上山集落物語」の吉備人出版代表・山川隆之さんによる「価値ある情報発信 について」のレクチャーが行われた。本となった上山地区を例に「どこでもやっていないこと」「何かにチャレンジしている姿は共感をうみ、応援したいと思わせる」など多くの人が参考になるお話だった。




 2部は、用意された用紙にメディア担当者は、「どんな情報を欲しているか」を記載し、地域起こし協力隊は「こんな情報を持っています」とアピールを記載して、それぞれ左右の壁に張り出した。
 興味あるものに付箋を張り、情報交換・交流会が始まった。




新見市のpio-ne(ピオーネ)女子や瀬戸内市の刀剣女子、
「5年ぶりに集落に子どもが生まれる話」など話題の尽きない交流会となった。
 




 RSK山陽放送テレビ「メッセージ」の元ディレクター岡佳範さんは、「豊かさとは、地域にある環境・資源(田舎)と人々が持っているスキル(価値創造)の総和だと思う。自分だからこそ出来るスキルを高めて豊かにしてほしい」と語っていたことが印象的だった。

 山陽新聞社の岡山一郎さん は、「地域おこし協力隊としてなぜ岡山にきたのか、岡山であった理由が知りたい。またこの制度が成功に向かっているかを知りたい」と大きな時間軸で語っていたことも印象的だった。

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 限られた人の中で行われたイベントではあったが、地域おこし協力隊とメディアがうまく連携することで相乗効果が生まれるであろうことが予想される。またそのために必要なつながりとノウハウを知るキッカケになったのではないか。
 
 地域おこし協力隊の活動に関心を持って頂きたい。またメディア掲載される情報が増え、岡山が豊かになっていくことを望んでいる。

 地域おこし協力隊は、新見市、高梁市、備前市、美作市、久米南町、瀬戸内市、瀬戸市、和気町、奈義町から約20名が参加。
地域メディアとしては、吉備人出版、山陽新聞社、岡山経済新聞、NHK岡山放送局、RSK(山陽放送)、OHK(岡山放送)、KSB(瀬戸内海放送)、ビザビ(タウン情報おかやま)から約10数名が参加。この他、岡山県青年団協議会、日本政策金融公庫 岡山支店、岡山県中山間地域振興課から数名が参加。



【参考リンク】
地域おこし協力隊

NPO法人みんなの集落研究所

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