農山村や暮らしとビジネスとの交流会 イベントレポート

イベント・セミナーまち・むら

Naomi Kawakami

農山村と聞いて思い浮かべることはどんなことですか?
豊かな自然に囲まれた暮らしの営みがある農山村は、都市部から地方へのライフスタイルのシフトを考える人々から注目を集めています。
しかし、農山村は課題も抱えています。今までその土地に住んでいた人にとっても、これから移り住む人にとっても、農山村の集落自体にとっても、そこで生きていくための糧となる仕事があるかどうかは重要なポイントです。
先日、それを解決するためのきっかけとなるイベント、「農山村や暮らしとビジネスとの交流会」が開催されました。
岡山県北の農山村には、休耕田や共有林、空き家などの資源が眠っています。政府の新成長戦略の中で重点強化となっている環境・エネルギー、医療・介護・高齢者生活支援関連等の成長分野が、農山村にある資源であり、これを都市部の企業や団体と農山村が連携することで、新しい活用事例を作ろう、との期待が込められています。今回は農山村の12ブース、農業・医療・福祉など、これからの多岐にわたる社会課題を解決するためのNPO、事業者等のソーシャルビジネスブースが14ブース、計26の出店ブースが集まりました。地域の課題とこれからの社会の動向、企業や事業所としてこれから進めることなど、それぞれのニーズを集めて共有し合う時間となりました。

<プログラム>
15:00~16:00 基調講演①「企業×地域の可能性」
         講師 : 藤原 明文氏(アミタ株式会社)
16:00~18:30 ブースセッション・交流
18:30~19:15 基調講演②「社会貢献でメシを食う。」
         講師 : 竹井 善昭氏(株式会社ソーシャルプランニング代表取締役) 
19:15~20:00 交流

まずはアミタ株式会社の藤原明文氏の基調講演。
「企業×地域の可能性」と題して、企業と地域との先進的な取組をお話くださいました。あまり知られていない、企業と地域との取組の成功事例。これから企業が新たな事業展開を考える上で、参考になるであろう興味深いお話でした。

その後、集落代表の人より各集落のPRポイントの発表。
みなさん、自分たちの集落の良いところや、今後どうしていきたいかというビジョンなど、とても的確に発表されており、感心。

基調講演の2部は、㈱ソーシャルプランニング代表取締役の竹井善昭氏。
実は若い世代を中心に、社会貢献について興味がある人が多いという事実をデータ等で示してくださいました。現在の社会の動向として、社会貢献はキーワードとなっている。まさに「社会貢献でメシを食う。」ことができるという説明は惹きつけられました。

イベント参加者は約200名。5時間にわたるイベントの間、どのブースも絶えず参加者との対話があり、このような場所のニーズの多さが見てとれました。
最初から最後まで熱気に包まれた会場からは、これから何かが生まれそうな空気が感じられました。
岡山の農山村の今後に、明るい兆しが見えたような気がします。

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