OKAYAMA Share project ~おかやまをシェアしよう~ イベントレポート

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Tatsuya Ishihara

「OKAYAMA Share project」はじまりのイベントポスター

誰もが社会を変えられる。
そんな可能性を、シェアしよう。




「OKAYAMA Share project」は、岡山をもっと暮らしやすくて素敵な地域にしていくことを、「自分達で実現する可能性」をシェアするためのキャンペーンです。
このキャンペーンは最初、以下の呼びかけ文ではじまりました。

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「ちょっとした行動が社会をよくすることにつながる。」

私たちは、その可能性をいつの間にか、信じられなくなっているのかもしれません。

例えば、小さな募金が、どこに届き、どんな夢を実現するのか、知ることで夢をシェアする。
NPOやNGOなど、岡山や海外で、社会のためにはたらく人に出会い、その行動をシェアする。
普段、関わることの少ない、様々な課題をもっている人に出会うことで、見えない社会の真実をシェアする。
そして、小さな募金や参加をすることで、社会を変えられる可能性をシェアする。
今だからこそ、そんな場所をつくることが必要だと私たちは考えました。

大きな変化と震災ではじまった2011年。これからの10年は、本当に誰も経験したことのない社会が来ると言われています。
だけど、これまでも人間は、可能性を信じて経験のない未来を変えてきたのではないでしょうか。

西日本の、今の、岡山だからシェアできるものがある。
2020年の岡山に向けて、誰もが「社会を変える」ことに参加できる機会をつくります。

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そして、その「最初の機会」として、2011年秋、後楽園と商店街と、そして街中でのイベントを開催しました。


後楽園の芝生の上でシェアしよう。



たくさんの人が集まる場所に、シェアについて考える場所をつくろう。ということで、後楽園の西外園、鶴見橋を渡った入口から、後楽園の正門までの間に広がる芝生の中を会場に、イベントを開催しました。

開催前日の夕方には、前夜祭としてオープニングライブ「秋風感じる音楽時間」を開催しました。
秋風と共に気持ちのいい音楽が流れる中で、被災地より岡山に避難・移住された方々が中心となって設立された「子ども未来・愛ネットワーク」によるメッセージと祈りをこめたフラのステージもあり、被災地にも想いを馳せる時間となりました。


そして、本番当日は朝からステージでのライブ、ダンスに加えて、フリーマーケットや、キャンドルやアートブックなどのワークショップ、パネルディスカッションなども開催されました。



音楽も、踊りも、対話も。



ステージは、県内で活動する様々なジャンルのグループが登場し、オカリナ・民族楽器、詩吟、うらじゃ、阿波踊り、DANCE HUBと、小学生の子どもも参加するグループから年配の方まで、年齢層も幅ひろいものとなりました。
特に備前で活動するグループによる阿波踊りのステージでは、子どもも大人も、ステージも会場も一緒になって踊りだし、伝統的な踊りやお祭りの力を実感する時間になりました。

同時に会場では「つながる」をテーマにした7つのワークショップが開催され、木製のたまごに、これから生まれてくる命とそれを育むママへのメッセージを記すものや、毛糸をたくさんの人で一緒に編んでいくワークショップ、手作りで、世界に1冊だけのアートブックをつくるものや、こども・わらしべ長者なども開催されました。


中盤に行われたパネルディスカッションは「復興を共有する」をテーマに、西日本の岡山で何を考え、行動すべきか、今後の在り方について考えました。

パネリストには、岡山県内で被災地支援に取り組む、避難者受入支援の「おいでぇんせぇ岡山」さん、バスによる交通支援を行った「両備グループ」さん、物資支援等を行う「DONATIONくらしき」さんをお迎えするとともに、京都で被災地支援のための寄付基金を立ち上げた「公益財団法人 京都地域創造基金」をゲストスピーカーにお迎えして開催しました。

被災地支援への支援、京都での取り組みから、「寄付」のこれからのあり方、人から人への支援としての寄付の大切さが大きな論点となりました。


これらの行事が行われる中、両日ともに会場には市内商店による飲食屋台だけでなく、障がいをもたれた方の手作り品などの屋台も出店されました。
また、会場ではフリーマーケットも開催され、様々な手作り品も多く並び、そこでも交流が生まれていました。


前夜からはじまったイベントのフィナーレは、アーティストEPOさんのライブとEPOさんと若者との対話で締めくくられました。
ご自身も東北に縁があり、支援の取り組みをされているEPOさんと大学生が支援にかける想いを語り合うと共に、これからの世の中で大切にすべきことを話し合いました。



マチナカでも、シェア。




後楽園での野外イベントに合わせて、表町商店街と岡山市街地のカフェでもイベントを開催しました。

表町商店街・下之町では、「3.11→cafe 3.11以降の日本と岡山を考える交差点(カフェ)。」として、市民活動・NPOへの理解と参加を高めるブース展示を街中の商店街で開催しました。
海外支援のNGOから、障がいをもたれた方がつくられた商品の販売や中山間地域の特産品を販売するブース、犯罪被害者や子どもの状況を伝えるブースなど、様々な地域の課題について知り、関われるブースになりました。


あわせて、岡山市街地の10のお店で10日間、「子どもの笑顔」をテーマにしたチャイティが開催されました。
カフェやバー、美容室や書店などに写真を展示することで、まちのいたるところで「子どもたちの笑顔」に出会える10日間となり、その幸せな成長について語り合える時間となりました。
また、募金箱の設置により子どもたちの支援を行うNPOを通じて、その笑顔を支えることに参加ができる機会にもなりました。



つながりで実現し、つながりが広がったイベント。




このイベントでは本当に多くの商店、企業、グループ、NPOなどの方々に協力をいただきました。
本当に、その多くの方々の力なくしてはできない取組であり、この取組から、多くのつながりが生まれました。


会場に訪れた方や、一緒にイベントを運営した方たちの何人かから、「『Share project』って、いい名前だね」と言っていただきました。

震災もあり、今までどおり続くはずということが絶対でも、当たり前でもないことに気付かされた。

これから、自分の子どもや孫や、自分自身も生きていくのに、この暮らしやまちは、みんなでシェアして支えられてるんだ。

そんな話を、多くの方たちとできた2日間でした。




*Special Thanks*
ENNOVA OKAYAMA0-99おかやまおしえてネット子ども未来・愛ネットワークおいでぇんせぇ岡山DONATION(どねーしょん)くらしきMOMO編集室両備グループサウダーヂな夜、表町商店街、後楽園、その他、出演者の皆様、ブース・屋台出店者の皆様

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