ファッションを環境と福祉、人権の視点から考えてみる
イベント・セミナー環境
こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今回は、私たちが毎日していることの1つ、「着る」についてSDGs視点で考えるイベントをご紹介します。
前職で学生服メーカーに勤務時代に、東京にあるNPO法人ACEという児童労働の撲滅を目指してインドやガーナで活動する団体と一緒に授業プログラムを製作し、共同で小中学校に出前授業を行っていました。今から10年以上前のことです。
世界で天然繊維として一番栽培・利用されている「綿」は世界各地で栽培されています。岡山県も
江戸時代から、綿花(備中綿)栽培が始まり、讃岐 金毘羅山と児島の由加山に両参りをするとご利益があるとのことで旅人が行き交い、その土産物としても、地元の綿を使った帯、足袋、紐がたくさん売れて、岡山の繊維産業の基盤を作りました。 そこをルーツに学生服やジーンズなどが岡山の特産品となっています。
さて、この綿花日本では今は殆ど栽培されていません。世界的には、中国、インド、アメリカなど様々な国で栽培されていますが、この綿花栽培の陰では、多くの子供たちが学校にも行けず、労働者として働かされていつ事実があります。 SDGsの目標4教育や目標5人権の中にも児童労働をなくすような目標が掲げられています。
10年ほど前は、エシカル(倫理的な)ファッション という言葉はあまり見聞きしませんでしたが、最近は若い世代中心にエシカルファッションに興味を持つ人が増え、同時に新たな視点で衣服を考え、提供する人達が増えてきました。無印良品なども環境面でやさしいオーガニックコットン商品を多数販売しており、ネット通販でも多くの見られるようになり、段々とエシカルファッションという言葉が広がっているように感じます。
今回ご紹介するのは、8月に行われたイベントの動画と9月26日に地元岡山 倉敷市で開催されるエシカルファッション=SDGsワークショップです。
1件目:環境省が第5次環境基本計画のなかで地域循環共生圏を提唱し、ローカルSDGsの姿として各地で地域循環共生圏構築を目指す動きが高まっています。そこで一人ひとりの暮らしを見つめなおし、森里川海の恵みを豊かにするライフスタイルを見つける「GEOC森里川海トークセッション」が開催されています。
いま、あらためて自然と共生する持続可能な暮らしのあり方に注目が集まっています。
その第1回目に、私達にとって身近な「衣」をテーマにトークセッションが7/28に開催されました。
服を選んで、着るということは、自分だけでなく自分以外の誰かや、自然に大きな影響を与えています。 「着る」ことを通して世界を変えられたら。 エシカルファッションデザイナーの小森氏と編集という仕事を通じてサステナビリティを追究している川島氏がファッションの可能性について語りました。
第1回 GEOC森里川海トークセッション「『着る』から考えるサステナビリティ」の動画公開
こちらのサイトよりご覧ください。
http://www.geoc.jp/activity/international/26649.html
2件目 7月に倉敷市は、SDGs未来都市に選定されました。岡山県では、岡山市、真庭市、西粟倉村につづき、4番目の自治体です。倉敷市が市民、企業、団体に対してSDGsの普及を図るSDGsネットワーキング事業の第2回が9月26日(土)に倉敷市児島地区にて行われます。
今回の講座では生活に必須な衣食住の一つである「衣」、その文化であるファッションとSDGsについてゲストと共に話し合うことで、SDGs達成のためにセクターを超えて協働して組もうという意欲をもった組織と人材が繋がり合い、そこから具体的な取り組みが大小問わず生まれることを目指して開催します。
日時:9月26日(土)14:00-16:00
場所:DENIM HOSTEL float (倉敷市児島唐琴町1421-26)
*YouTubeによるオンライン配信あり
プログラム:
1. SDGsとは
2. 「SDGs×ファッション」トークセッション
会場を交えて、「SDGs×ファッション」話し合います。
〇ゲスト EVERY DENIM 島田 舜介 さん
jam tun 田賀 朋子 さん
JAMMIN 西田 太一 さん
① EVERY DENIMはなぜ児島に拠点を作ったのか?
② jam tunはなぜセネガルと商品を作るのか?
③ JAMMINはなぜチャリティTシャツを作り続けるのか?
④ファッションはどうのように持続可能な社会に貢献できるのか?
参加費:参加費500円(オンラインは無料)
対象:SDGsに関心のある市民、団体、企業など
参加申込はチケット申し込みまたはURLよりお申し込みください。https://forms.gle/2wbmpLhBsVr9WRMF7
主催:倉敷市・特定非営利活動法人岡山NPOセンター(倉敷市市民企画提案事業)
共催:SDGsネットワークおかやま

