「くらしき市で始まったSDGsの取り組み」

イベント・セミナーその他倉敷市

こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今回は、倉敷市で始まった新しいSDGsに関する取り組みのご紹介です。

7月17日に倉敷市が「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に選定されました。
この未来都市は、環境・社会・経済に関する分野をめぐる広範な課題に対して総合的に取り組む自治体に認定されるものです。今年度33都市が選ばれました。岡山県では、岡山市、真庭市、西粟倉村に続いて4つめの選出です。

SDGsに取り組むテーマは、「多様な人材が活躍し,自然と共存する“持続可能な流域暮らし”の創造」  ~高梁川流域圏の発展は倉敷市の発展~ というものです。既に倉敷市のホームページでも紹介されていますが、高梁川の流域の発展を目指すもので、同ポータルサイトでは、観光、子育て、移住、教育などが取り組み事業として挙げられています。

伊東市長のコメントでは、高梁川流域圏の発展は倉敷市の発展という思いを持ち、高梁川流域連携中枢都市圏の中心市である倉敷市として、全力で取り組んでまいりたいと考えております。とあります。

その倉敷市がSDGs未来都市に認定されて、初めて行われたのが、 7月29日に開催された「くらしきSDGsネットワーキング事業 ・イン水島」 です。
主催:倉敷市、特定非営利活動法人岡山NPOセンター 共催:公益財団法人水島地域環境再生財団・SDGsネットワークおかやまです。

この事業は、2020年度水島を皮切りに、児島、玉島、倉敷中心街の4か所での実施が計画されています。当日は、会場参加者15名、ZOOMミーティング参加者6名でした。ZOOMだけでなく、face bookでも共有しできるだけ多くの方が視聴できる環境も整備しました。

会場は、水島臨海鉄道 常盤駅のすぐ西にある「ゆとろぎ館」でした。
この建物は、仁科百貨店が使用されていたものを、現在、市民グループ みずしまパークマネジメントラボが、水島商店街地区を生まれ変わらせるためのつながり・情報発信基地として使用されているものです。

定刻の19時に倉敷市企画経営室大内室長の挨拶でスタート。
前半を岡山NPOセンター 小桐が30分の持ち時間で、SDGsの概要、世界や日本での普及状況の情報提供、岡山県での取り組み事例(企業、高校、自治体)や県内での普及イベント、市民で作るSDGsネットワークおかやまの紹介などを行いました。

さらに、「誰一人もとり残さない」というSDGsのコンセプトに基づき、環境・社会・経済のトレードオフ関係(どちらかを優先してどちらかを犠牲にする)の解消を目指すカードゲームを水島地区の課題を例に2テーマで行いました。 

課題解決のためのアイデア「リソースカード10枚」から1枚自分で選びグループでアイデアを出し合いながらみんなで解決案を考えるというものです。アイデアは「自分の得意」や「農家」「SNS」などがあります。
取り組んでいただいた課題は「空き店舗が多いシャッター商店街で、新しく開業をして街に活気を取り戻したいが、貸してくれる店舗が見つけにくく、開業までたどり着けない。」「便利な道を新しく作ったら自動車の交通量が増えて、騒音も増え、排ガスで空気が汚れて環境と健康が悪くなり困っている。」
時間が短く、結論が出るには至りませんでしたが、熱心に取り組んでいただきました。

後半は、水島地区で持続可能なまちづくりを目指して様々な事業活動を行っておられる2つの団体から話題提供をいただき、フリップによるセッションとグループ内での意見交換を行いました。
後半は、岡山NPOセンター代表理事、SDGsネットワークおかやま会長の石原氏が進行しました。

最初の話題提供はみずしま財団の塩飽さん。 水島地区の歴史とみずしま財団の沿革、世界一の環境学習のまち・みずしまを目指して 実施する「みずしま滞在型環境学習コンソーシアム」などの事業についてお話をしていただきました。「2030年の水島、こうなったらいいな」の冊子は、同財団だけでなく、いろいろな方々の思いが詰まっておりSDGs視点で地域の皆さんとともに、取り組みたいことが書かれていました。 下記サイトでご覧いただけます。
https://www.mizushima-f.or.jp/mt/2020/04/2030.html

2人目は、会場を提供してくださったみずしまパークマネジメントラボの古川代表理事。「水島の未来に向かって 持続可能なまちづくりへの挑戦」のテーマで、水島の町で生まれ、幼少を過ごした方としての原体験や同団体が目指す水島商店街地区への思いや取り組んできたイベントなどの紹介がありました。昨年8月30日に行ったパーキングデイでは、全米で一番住みたい町ポートランドから環境設計のスペシャリストを招いて行なった木製廃パレットを活用したイベントやこの地区で目指すビジュアルプランなどの紹介をされました。

「あなたが思う水島の町が持続可能になるために必要なことは?」の問いに、「外国人移住者の増加」「地域コミュニティでの支え合い」「対話」「色々なつながりを活かす」などの回答がありました。

参加者の満足度は、71点とやや低いものでしたが、「もっと時間が欲しかった(ワークショップ)」「説明のテンポが早かった」「SDGsの話がもっと聞きたかった」「交流の時間が欲しい」という前向きのご意見の他、「盛りだくさんの内容」「幅広い話題で良かった」との声もいただきました。
今後、アンケート結果を反映しされに満足度の高まるSDGsの学びの場にしてまいります。

次回は、9月26日(土) 14:00-16:00  会場は、王子が岳の麓 眺望の良い場所:DENIM HOSTEL float(児島唐琴町1421-26)です。 参加費¥500 9月23日(水)までに申し込み。
申し込みは,準備ができるまで、しばらくお待ちください。
問い合わせ先:岡山NPOセンターホームページhttp://www.npokayama.org/から。詳しくは,岡山NPOセンター☎086-224-0995,倉敷市本庁企画経営室☎426-3055へ。

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