「ジョイナス! SDGs楽衆会」
イベント・セミナーその他
こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今回は、今月から始まった楽しくSDGsを学んで SDGsを自分事にする学びと出会いの場「SDGs楽衆会」を紹介します。開始前にこのSDGs楽衆会の内容は紹介をしていますが、今回は参加者の声を中心に、楽しく学べるSDGs楽衆会を紹介します。
■5名の参加でスタートしました
奇数月の第3木曜日 19:00~21:00で開催しています。初回の7月18日は、企業の方2名(男性1名、女性1名)NPO法人の方男性1名、大学生2名(女子学生)の5名が参加されました。年代も10代~60代までと幅広く5名とはいえ、多様な立場の人が参加してくれました。
会の趣旨説明の後は、SDGsの目標、ターゲット、指標とその説明を行い、簡単な振返りをしました。
その後、自己紹介シートと課題シートを記入。自分の組織の取組み・課題や自分の関心事を挙げそれが、SDGsのどの目標に関係するか、また、その件で、相談したいことや悩み事の情報共有をしました。
お互いがどんな思いやどんなことを考えているかが分かったところで、課題解決をするためのカードゲームにチャレンジしました。
■SDGsウェディンングケーキ
SDGsの17の目標は、環境に関する目標:4つ、社会:8つ、経済4つ、最後にパートナーシップの合計17で構成されています。SDGsウェディングケーキと呼ばれる考え方で、まず人間だけなく、生物の命に関する「環境」が根底にあり、次に生きるために暮らしを営む上で「社会」が構成され、それを円滑にする「経済」活動があります。そして立場の異なる者たちが互いに協力・協働して目標を達成=課題を解決して行こうとするものです。
■トレードオフを解消する
環境・社会・経済のこれまでは、「経済を優先したために環境が悪くなった」、「環境を重視することで、経済に良くない影響を与えた」など、〇〇を得ることで、〇〇を失った、〇〇が出来たことで〇〇が悪くなったなど、「何かを得た際に、何かを犠牲にする」というトレードオフの関係が多くありました。
このトレードオフの関係を解消して行こうとするのがSDGsの協力・協働による取り組みです。立場や経験、技術、年齢、性別など異なる人たちが一緒に課題解決に取り組むことで、今までにない 斬新な発想・アイデア・行動で課題解決が可能となります。
■カードゲームで達成感と感動を味わう
協力・協働をする楽しさがSDGsカードゲームを体験することで分かち合える事がわかりました。
参加者個人が、今までに感じたことのない「達成感」、「幸福感」、「満足感」そしてある種の「感動」を味わうことができると参加者の皆さんのアンケートやインタビューで知ることが出来ました。
■リソースカードでアイデア出し
カードゲームは、実に簡単です。 はじめに1人3枚の「リソースカード」を貰います。「リソースカード」は課題を解決する際のアイデアが書いてあるカードです。例えば「IT」「メディア」「農業」「温泉」など31種のカードがあります。 トレードオフ関係が書いてある「トレードオフオフカード」をお題として発表し、
1つの課題について一人1枚のリソース(アイデア)を使ってみんなでトレードオフの解消目指してアイデアを出し合います。 人のアイデアを否定しない、アイデアを尊重し積極的に良い所を引きだす、みんなで考えていくことで楽しいアイデアが浮かんできます。
これを3回行いました。 はじめは、結構慎重になっていた60代の男性、社会経験が豊富だからこそ、より現実的な考え方を最初の課題ではアイデ出し、若い大学生は若いからこそ言える世代感満載のアイデアを出しました。1回目のお題が終り、もっと自由な発想で良い、楽しくやりましょう、これはゲームですよと背中をおしたら、皆さんの目つきが変わりました。
■進行役のつぶやき
アイデアを板書しながら、気付いたことは、アイデアが出るたびに参加者の目つきがどんどんきらきらとした目に変わっていったのです。アイデア出しが楽しくて仕方がない、もっとこうしたらよいなどリソースカードを超えたアイデアが出てきました。IT関係の参加者は、「新しいビジネスに結び付くかもという気持ちになった」という声もありました。
■地域課題をゲームで解決
参加者の発想が豊かになったところで、2つ目のゲームに挑戦しました。先程参加者が書いてくれた課題シートから1つテーマを選び、みんなで解決策を考えることにしました。今度は、全員で31枚のリソース(アイデア)を確認し、何枚使っても良いのでアイデアを出し合うことにしました。リソースカードに無いアイデアも新しく書き加えることで課題解決に結びつく様にしました。
選んだテーマは、「富山の豪雪地帯に暮らす高齢者(祖父母)の暮らし・移動を考えて暮らしやすくしたい」です。
AIで自動運転、移動販売で買い物が楽にできるようになると良いなど高齢者の暮らしを支えるアイデアが最初に出ました。次に地域を持続可能にするためのアイデアが自然と浮かんできました。若者が高齢者と一緒に暮らせるように、Iターンを促進するそのための数々のアイデアが出ました。
地元のおばあちゃんたちの手料理やジビエ料理を温泉と共に堪能できる、定住を目指して婚活パーティや楽しい農体験の企画を実施、農業もファッショナブルなスタイルを作り、ファッションショーを地元で開催する。この土地の良さをジブリに働きかけでアニメにしてもらい、海外にもアピールしてインバウンドで田舎に来てもらう。
空き家となった古民家を改装し、ファッション、暮らしなどインスタ映え写真をSNSに投稿。VRで富山の素晴らしさをアピールするなどの素晴らしいアイデアがたくさん出ました。短時間でしたがとても充実した
学びとなりました。
■参加者の生の声
60代男性は「楽しかった、ためになる。これまでSDGsの形にとらわれていたがゲームを通して考えることで身近になった。考えをシェアする事が良いアイデア出しの基本となると感じた」
30代女性は「他の立場の人と話して新しい柔軟な発想を知ることが出来た」
NPOの方は、「年齢や立場など異なる人達のアイデアがどんどん広がった。自分事として捉えられ、考えながら楽しくゲームが出来た。」
女子大生2人は「異年代の大人と話してよかった。普段は同じ年の日との意見しか聞けない。大学では、SDGsを大きくとらえがちだ。身近に感じる事が出来た。」 「異年代の大人は見える角度が広い。自分に無いものを知れて新鮮だった。SDGsを堅苦しく考えていたが、身近なところから始めればよいと分かった」
アンケートでは、「想像以上に意見を言う機会が多くて良かった」「想像以上に楽しむことがいっぱいあった」「楽しく学べた、発言しやすい雰囲気だった」「もっと楽衆会を広報して欲しい」という意見が寄せられました。
半面、「もっと岡山でのSDGsの取組について知りたかった」という声もありました。
■SDGsの3段階の学びと体験を用意しています
ゆうあいセンターでは、はじめてのSDGsとCSR基礎講座は毎月・無料で地元岡山でのSDGsの取組についても紹介しています。SDGs楽衆会は奇数月でSDGsを身近に感じてもらい、次のステップでは、実際に地元の課題解決にむけて、自分事として動きはじめる場である、「SDGSネットワークおかやま」での活動を提供しています。ネットワ-クおかやまは偶数月に定例会を開催、今後社会提言なども行っていきます。個人や団体での入会も可能です。年会費をお支払いいただけばSDGs楽衆会は、無料で何回もご参加頂けます。
ネットワ-クおかやまの定例会参加もどなたも2回までは無料です。(大学生以下は会費不要)
■待ってます ジョイナスSDGs楽衆会
是非一度SDGs楽衆会にご参加ください。一緒に持続可能な岡山そして自分の未来を考えましょう。ジョイナス SDGs楽衆会 ご参加お待ちしています。詳しくはこちらをご覧ください。
http://youi-c.okayama-share.jp/cgi/web/index.cgi?c=yuuai_topics-2&pk=252

