CSRと働き方について考える

働き方

Noboru Ogiri

こんにちは、ゆうあいセンター CSR担当 小桐です。
今回はCSRと働き方についての考えてみたいと思います。

企業はなんのためにあるのかという問いに対して、企業はそのステークホルダーのためにあるという意見があります。社員、顧客、取引先、株主、地域など様々なステークホルダーとの関わりが企業にはあります。
そして、その先には、その企業の存在・活動でその企業が着眼する「社会の課題を解決する」という目標があるのではないでしょうか? 企業と社会は切っても切り離せない関係です。

さて、昨年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals, SDGs)」があるのをご存知でしょうか? 社会・経済・環境面における「持続可能な開発」を目指す、先進国も途上国も含めた国際社会共通の17の目標です。
マスコミでの取り上げが少ないのでご存じない方も多いかと思います。

このSDGSは、「貧困の撲滅」、「飢餓の撲滅」、「地球環境の保護」、「環境の持続可能性の確保」といった大きな目標から 「持続可能な経済成長と人にふさわしい仕事の推進」、「不平等の削減」 「安全なまち・地域社会への転換」など身近に感じられる目標まで様々なものがあります。
不平等の削減では、各国の所得下位40%の人々に国内平均より高い所得の伸びを実現や
年齢・性別・障がい・人種などに関わらず誰もが受け入れられる社会、経済、政治を促進など企業の雇用等に係る目標もあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.unicef.or.jp/sdgs/

このSDGSがCSR課題として企業経営にメリットになるという意見があります。元富士ゼロックス社長でグローバルコンパクトネットワークジャパン代表理事の有馬さん。企業が一旦社会に踏み出して、そこから社会課題を知る事で新しいビジネスが生まれることがあると意見です。

それと呼応するのか、日本の企業での働き方に新しいうねりが起きているようです。
一つは、「社員の副業を認める」会社の増加です。5月25日のNHKのニュースでも報道されました。 100年以上続く目薬で有名なロート製薬では、4月より社員に副業を認めました。60人以上が副業を持っているということです。同社は3年前からアイスキャンディーの製造販売や飲食店経営、野菜栽培など新規事業にチャレンジしています。「人脈や視野を広げてもらいたい」というのが目的といいます。社会の変化に合わせて社会課題をビジネスとして取り組もうという姿勢と捉えられます。

副業を希望する人が登録するサイトでは、登録者は、この1年で3倍。 1万5,000人を超えたといいます。 自分の経歴やスキルを掲載し、仕事の依頼を待つという形態です。
就職会社のマーケティング担当者が副業として、スキルを活かし、ベンチャー企業の「顧客の増加速度を上げたい」と言う希望に応え指導をしている例もあります。

もう一つの動きは、「出戻り社員」 一度退職した社員が、他の企業やこれまでと違う業界・世界を知った後で再び戻ってきて働くことをいいます。
企業にとっては、人となりが解っているので、在籍中の実績がそれなりに高い社員が、退職前より明らかに技術を身に着けることで、会社の即戦力になるメリットがあるとか。
転職なり独立なりをして厳しい経験をした末に出戻ってくると、「他の会社に転職してもさほど甘くないことを知っているので、目の前の仕事に専念してくれる可能性が高まり、成果もあがりやすい」という理由もあります。たしかに、一度出て行ったのに再び受け入れてくれる会社には誠心誠意こめて働きたくなるものです。 

CSR視点でとらえると、どちらの働き方も「視野・経験・スキルの広がった社員」がこれからの時代に必要とされる「社会課題解決のため」にビジネスとして取り組める人材を確保しようとしている企業の姿勢が見える事ではないでしょうか? それだけに、SDGS 17の目標を自社の課題として捉えなおしてみることは企業の存在意義が高まると同時、社員のやる気アップにもつながるように思います。

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