C S Rレポート 新着報告2

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Noboru Ogiri

こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今回は、最近ゆうあいセンターに新しく到着した企業のCSRレポート第2段のご紹介をします。
是非一度、レポートを読みにお越し下さい。

今回は、CSRレポートの伝える力についてご紹介します。
①見やすさ・分かり易さ=伝わり易さ
企業は様々な事業活動を展開しています。特に、社会的責任についての報告をCSRレポートやサステナビリティレポートとして発行しています。
自社が前年に掲げた事業目標について、どのように取り組みその結果がどうであったのか? どんな課題が発見でき、次年度の取り組みはどうするのかが書かれています。
全ての企業で同じ項目と言うものではありませんが、各企業共見やすさ(見てもらい易さ)
分かり易さ(表現や文字量、写真、図などの組み合わせ)に配慮しています。
今回入架したレポートで、「重要テーマに対する取り組みの成果」がとても見やすく分かり易いレポート3社がありましたので、ご紹介します。
三菱地所グループ、リンナイ、日本製粉 です。特にこの項目は企業が重要と考えている項目ですので、これが見易いく分かり易いということは、企業が好印象を受けやすいです。
もっとも、大事なのはその内容ですが。

②伝える力
企業の社会的責任を分かり易く伝える方法として、ISO26000という企業を含めたすべての団体に適用可能な社会的責任のガイドラインに従って項目を整理し。掲載する企業が増えています。今回入架したレポートの多くがそうでした。
自社がどのように7つの中核課題に取り組んでいるかが記載してあります。
組織統治・体制、環境への取り組み、人権、労働慣行、消費者課題、公正な事業慣行、コミュニティへの関わりの7つです。

食品業界における原料調達についてS&Bでは、「フェアトレード」の取り組みにより、原料を調達していると記載しています。持続可能な原料調達に関して、きちんと説明することで、企業への信頼が高まる事に繋がります。現地の写真と併せて表現することで伝わり易いものとなっています。

伊藤園では、S-BOOK(サステナビリティレポート)として、
1社会的対応力CSR(ISO26000に準拠)以外に、2共有価値の創造CSV(クリエイティング シェアドバリュー:企業の価値と社会の価値がマッチする事業活動)として原料調達に関する信頼、お茶産地の育成と地方経済の活性化、特定保健用食品と顧客の健康と言うの3つの事例を記述しています。
3人づくり・地域づくりESDとして 自社の従業員紹介を通して、俳句大賞、ティーテイスター、茶殻リサイクルの輪など5分野での取り組みを紹介しています。
ISO26000だけでなく、大きな3つのカテゴリーに分け、表紙でその項目を紹介することで、読者の目を引きつける表現をしています。
読んでいただく、自社を理解して頂く、社会のこれからの方向を伝えるという点でとても親近感が高まります。

③客観的な目線を伝える
自社の報告だでけは、独りよがりになります。それゆえ、有識者によるレポートの評価を第3者の視点で記載することや、利害関係者との対話(ステークホルダーダイアログ)を掲載することで、社会がどう見ているかが解るように配慮される企業が増えています。

今回入架したレポートは、他に、IHI,大栄環境グループ(廃棄物処理)、Jオイルミルズ、コムシスグループなどがあります。(伊藤園は2015までです)

CSRレポートは、NPO、NGOにとって、企業を知り、協力して、岡山地域の課題を一緒に解決するパートナー探しの出会いやヒントツールでもあります。もちろんWEBで公開をする企業はたくさんあります。
ゆうあいセンターでは、過去5年間の企業ごとのファイリングをしているので、時系列でみて頂くことも出来ます。もちろんCSRレポートに関する質問にもお答えします。
CSRに関するご質問などにもお答えしますので、是非一度お越し下さい。
来年度は、地元企業のCSR報告書について一緒に学ぶ機会を提供する予定です。ご期待ください。

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