「地元企業のCSRレポート紹介:CSRをはじめませんか」
活動・取り組みその他
こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今回は、最近ゆうあいセンターに掲示した地元企業2社のCSRレポートを紹介します。
1社目は、岡山市に本社を構え、世界的に事業を展開するアパレル ストライプインターナショナルのレポートです。
同社は2013年から発行をはじめ6年目を迎えます。2018年度のレポートは4月に発行されました。事業期間は、2017年2月~2018年1月の1年間です。
12ページのレポートは、コンパクトな構成になっています。
経営理念、石川社長のメッセージに続き、「ソーシャルドライブ」「ユーザードライブ」「スタッフドライブ」最後に「ベーシックインフォメーション」となっています。
ソーシャルドライブとは、地域社会との関わり、環境に関する取り組みが紹介されています。地域社会との関わりでは。マルシェ、スポーツ支援、地元岡山の未来づくりに関する取り組みで主に人を支援する活動に力を入れられているのが解ります。
環境への取り組みでは、中国での緑化プロジェクト、地元でのごみ拾い、電力削減にむけた3つの取り組みが紹介されています。
ユーザードライブは、事業に関係する基本的な取組み(同社では、組織の社会的責任に関する国際規格ガイドラインISO26000を活用し、7つの中核課題と自社の対照表をつくられています。)として、組織統治、人権、労働慣行、公正な事業慣行、環境商品、消費者課題といった課題に関連する内容を紹介されています。項目としての表現はせず、読みやすさを意識しているようです。
スタッフドライブは、働きやすい職場づくりを軸に受賞・認定の実績を紹介。イクボスアワード2017、おかやま子育て応援宣言企業、女性の活躍を推進する賞、ワークライフバランスを実現するくるみんマークの取得などこのほかにも働きやすさを実現した賞の実績が紹介されています。社員の多様性にも配慮した取り組みも紹介されています。
最後に、組織統治についての取組みが掲載されています。
女性社員が多い会社だけに、女性の働きやすさ、活躍を実現する企業の在り方が見て取れるレポートとなっています。WEBサイトで情報が開示されているので、「ストライプインターナショナル」を検索してみてください。
2社目は、県内を中心に鳥取県にも店舗を運営する津山に本社のあるスーパーマーケットチェーン 株式会社マルイのCSRレポートです。6月1日が発行日となっているので、間もなく新しいレポートが発行されるようです。現在は2016年度の活動報告となっています。
32ページ建てで、レポートの構成は、トップコミットメントにはじまり、グループ店舗紹介に続いて、食育、社会貢献、商品・店舗、環境、人材育成というオリジナルなものになっています。
食育では、その考え方、食育活動、文化活動、地域社会や産学連携の取組みなどが、写真中心に紹介されており、見やすいものとなっています。
社会貢献では、地域に新しい価値を創出するプラットフォーム事業紹介や寄付付き商品、宅配事業、フードバンク岡山との取組み、文化支援活動などが紹介されています。
商品・店舗では、安心安全の商品開発としてオリジナな2タイプの商品が紹介されています。
環境では、自社の環境負荷を低減するマネジメントシステムの紹介、エコアクション21でのデータ開示を行っています。
最後の人材育成では、社員教育システムについての紹介がコンパクトにされています。
地元密着型の企業として、着実に事業を営みながら将来を見据えての取り組みが分かるレポートです。印刷物はA5サイズ、ホームページでのWEBサイトは2ページずつのA4サイズPDFデータです。
地元企業でもCSRレポートを発行し、自社の取り組みを社会に広くアピールする企業がだんだんと増えてきました。持続可能社会をつくるためには、企業の果たす役割は大変大きなものです。そして、その企業を選ぶのは、消費者です。
よく言われますが買い物は、その企業に対する投票と同じです。どんな未来をつくる企業を私たちは応援するのか=買い物をするのか、どんな未来を私たちは作りたいのか?
その思いを共有できるのがCSRレポートではないでしょうか。これからもCSRレポートを発行する地元企業が増えるようにゆうあいセンターとしても活動をしていきたいと考えます。 CSRに関するご相談や質問はいつでもどうぞ 企業だけでなく消費者の視点でもお問い合わせください。
