人と人をつなぐ「市(マルシェ)」 『備前福岡の市』編

活動・取り組みまち・むら瀬戸内市

Yuka Kawashima

備前福岡の市・開催の様子

見て、食べて、しゃべって楽しい。
そんな空間を提供してくれる「市(マルシェ)」が定期・不定期、岡山県のどこかで開催され、にぎわいを見せています。
大好きなフードを買えるのが嬉しい、新しい何かを探すのは楽しい。でも、その「市」ならではの「ストーリー」を知ったなら、もっと楽しめるかも♪

そんな思いを込めて、魅力あふれる「市」をご紹介したいと思います。





その1:中世の商都、その賑わいを復活させた『備前福岡の市』(瀬戸内市長船町)


備前福岡は、国宝「一遍聖絵」の中で「福岡の市」が立つ場所として描かれ、歴史教科書にも必ず紹介されています。鎌倉時代に始まり、室町時代には山陽道で最大級の商都となりました。

 しかし、その繁栄振りも今では「ただの歴史ネタ」。それを憂いた地域住民が、現代版「備前福岡の市」を立ち上げました。およそ700年の時を経た2006年3月の話です。

福岡の市史跡碑に隣接する竹やぶを切り開き、近隣の農商工業者10数組でスタート。最初は、「中世の商都復活」という物珍しさで賑わいを見せたものの、ただイイモノを売るだけでは続かないことに痛感。人と人とのつながりに喜びを感じ、「ここならでは」な魅力UPに力を入れました。お客さま と出店者、出店者同士、お客さま同士、いろんな出会いや交流から新商品やコラボ商品が生まれ、体験教室やさまざまな企画も生まれました。1278年の一遍上人辻説法をならい、妙興寺御住職による辻説法もスタート。毎回盛況で、地域交流も深まりました。


「備前福岡の市に行ったらあの人に会える!」目的のお客さまも増え、回をかさねるごとに、場を共有しているみんなのワクワク度が増しています。
「地育地食」で身体も地域も元氣!情報やアイディア、ニーズも楽しく共有!それって、そこにいる人みんなが「イキイキ」しているということですよね。実はこれ、「一遍聖絵(福岡の段)」からも読み取れるのです!

「変わらないもの」と「ゆるやかに変えていくもの」。
このバランスの良さも「備前福岡の市」の魅力ですね。

毎月第4日曜8時~11時(4月、11月は大市で8時~14時)開催です。

▼備前福岡の市 公式ホームページはこちらから。

▼備前福岡の市 Facebookページはこちらから。

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