2016年10月01日【倉敷市】H27年中,倉敷市では,1万人が応急手当を学びました!
倉敷市消防局では,平成27年中に21,252件の救急出動があり,20,117人を搬送しました。いずれも過去最高となりましたが,今後も増加することが見込まれます。
心肺停止となった傷病者は,2分以内に心肺蘇生法が行われると約90%が社会復帰する可能性がある反面,応急手当が1分遅れる毎にその可能性は激減するといわれています。しかし,救急車を呼んでも,現場に到着するまで7.7分間(平成27年中の平均時間)を要します。そのため,救急車が到着するまでの間は,その場に居合わせた市民の応急手当が必要とされます。
倉敷市消防局では,個人や事業所を対象に,応急手当の各種講習会を開催しています。講習会には救急法(講習時間が3時間未満で修了証なし),普通救命講習(講習時間が3時間で修了証あり),上級救命講習(講習時間が8時間で修了証あり),所属する事業所内の応急手当の普及を促進する普及員を養成するための応急手当普及員講習(開催は年1回,講習時間は3日間で修了証あり)があります。平成27年中は合計9,734人が受講しました。また,倉敷市消防局では,救命講習を受講した従業員が営業時間内に常駐する他,諸条件を満たした事業所に「救マーク」を交付しています。平成28年4月1日現在,宿泊施設,商店,金融機関や公共施設等の238施設を「救マーク」施設として認定しています。
しかし,その数は決して十分とはいえません。急激に進む高齢化や複雑多様化する災害に備えて,老若男女問わず,応急手当を学ぶ時ではないでしょうか。
倉敷市 消防局警防課
消防年報
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/19386.htm
前の記事へ
次の記事へ