2016年10月01日【倉敷市】歩行環境の整備が年間医療費抑制につながります
【超高齢化社会に向けた,歩行増加による年間医療費抑制の効果と対策】
我が国は2005年を境に人口減少時代に突入しており,未だ世界のどの国も経験したことのない超高齢化社会を迎えようとしています。その度合いは,2055年には人口が現在の約3割(約3.6千万人)減少し,65歳以上の高齢者が総人口の約4割を占めると予測されております。
この超高齢化社会における多数の問題点の1つとして,社会保障給付金等の公費負担の上昇が挙げられ,約10年で約1.5倍(約40兆円→約60兆円)に上昇すると言われており,この課題に対して,国・自治体のみならず,国民一人一人の意識向上に向け,問題に取り組んでいく必要があります。
そこで,医療費抑制の対策として,40代以上の市民1万人が1日4,700歩(1日1万歩)多く歩くことで,年間10億円の医療費抑制効果があると言われてます(年間の医療費抑制効果=歩行数の増加した住民数×1日当たりの歩数増加量×0.061円/歩×365日…国土交通省「健康・医療・福祉のまちづくりのガイドライン」より)
この抑制効果に向けて,市民の一人一人が健康意識・運動習慣の向上を図り,事業者側は歩行空間の整備・歩行環境の充実を確保するよう道路事業の推進に努めていくべきと考えています。
倉敷市 街路課
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