持続可能な社会を考える 「岡山の高校生たちは社会課題解決に正面から取り組んでいる」

イベント・セミナーその他

今日は、こんにちは、ゆうあいセンターSDGs&CSR相談員 小桐です。岡山でSDGsを達成しようとする市民や企業、大学、個人が集うネットワーク SDGsネットワークおかやまの事務局の一員でもあり、今回は双方の情報をミックスして投稿させていただきます。

今回は11月12日に開催された第10回(2022年度)岡山高校生ボランティア・アワードの情報を中心に情報を提供いたします。

少し前になりますが、11月6日の山陽新聞にイベント「岡山たからもん」の基調講演とパネルディスカッションの内容が掲載されました。
基調講演者の株式会社hint代表/株式会社ループスコミュニケーションズ代表 斉藤 徹さんが話されたキーワードを少し紹介します。
「意味と希望」を共有できれば、Z世代はやる気に満ちる。 Z世代とは、「ミレニアル世代の子どもたち」として知られており、一般的に2010年代以降に生まれた世代を指しています。

このZ世代は、それ以前の世代からすると「言われたことしかしない」「何を考えているのかよく分からない」「強く言うと心が折れる」「相談もなしに突然会社を辞める」などという特徴があると言われています。彼らは生まれた時からインターネットがあり、24時間365日人と緊密につながり、透明化された社会にネイティブに住んでいる世代でもあるそうです。ある意味新しい価値観に素直に生きる人たちではなかと
演者は言われています。

モチベーション(内発的動機)を世界に広めたエドワードデシという学者は、動機づけを6段階に分類し、
「やりたくない」「しかたない」「しなくちゃ」「すべき」「しよう」「したい」という言葉にまとめたそうです。
これまでの社会通念(会社)は、この「やりたくない」~「すべき」の4段階で組織・社員を統制してきました。

しかし、ネットの発達した社会では、合理的でないと演者は捉え、複雑で変化の激しい時代に求められているのは、自ら考えて「しよう」「したい」というモチベーションが不可欠と言っています。
目の前の、仕事(事態:課題)は自分にとってどんな意味があるのか、その事を進めることで社会にとってどんな貢献ができるのか。組織(会社)が社会に存在する価値とは何か。それらが自分の中で納得できた時、やらされ感がなくなり「しよう」「したい」に変わると言います。

小学校から世界共通の社会課題であるSDGsを学ぶ授業がスタートしています。これまでの教育と違い、知識を吸収する学習でなく、答えのないものを自ら問いを立て、課題の解決を試みる学習が増えてきています。県内の多くの高校が地域のことを学ぶ学習を始めており、まさに地域課題に取り組み始めています。一方、SDGsネットワークおかやまでは、昨年度 8月より SDGsの課題解決に取り組む会員が講師となり、小~中~高での出前授業を始めました。今年度は7月から募集をスタートしたのですが、延べ30校の申し込みがありました。 小学校6校、中学校2校、高校7校の29回がすでに実施済です。
SDGsを自分事にして取り組む動きが学校でも出てきたと言えるのではないでしょうか。

さて、本題ですが、ゆうあいセンターが主催して実施してきた 岡山高校生ボランティア・アワードが今年で10回を迎えました。そして、コロナ禍の中ではありますが、今年は過去最高の応募数でした。
11校 18団体・個人よりの応募です。 
過去と比較してみると コロナ前の第7回は10団体、コロナ禍が始まった第8回9団体、第9回 6団体でした。第8・9回は発表会をオンライン形式で行うこととなりました。今年は18団体もの応募があり、3年ぶりの対面開催という事で、大きく盛り上がりました。

ゆうあい担当者は、発表団体を絞るか、全員発表にするか大いに迷ったとのことですが、最終的にみんなに発表の機会を提供すると同時に、多くの人に聞いてもらい、かつ短くまとめる(持ち時間3分)ことも高校生には勉強になると考え、応募者全員の発表の形を取りました。

わずか3分の中に、自分たちの思い、活動風景、成果などをまとめるのは大変だったと思いますが、18団体は皆きちんと時間内に発表を終えてくれました。先生方の指導も大変だったと思いますが、高校生たちには貴重な体験となったようです。

応募学校は以下です。五十音順
1.烏城高校  2.岡山高校 2チーム  3.倉敷青陵高校  4.倉敷中央高校 5.玉島高校4チーム
6.玉野光南高校  7.玉野商工高校 8.中国デザイン専門学校 高等課程 9.矢掛高校 3チーム
10.屋久島おおぞら高等学校 岡山キャンパス  11.和気閑谷高等学校 2チーム

アワードなので賞を決定する必要があり、自発性+発想力+継続力+社会貢献性+伝達力について審査員が審査をした結果 最終的に下記の5団体が表彰されました。
【受賞したチーム】
・一歩一歩がステキで賞  (自発性+継続力) 県立矢掛高校 TEGO隊(発表順2)   
・思いがビビッと伝わったで賞  (自発性+伝達力) 県立玉野光南高校 SDGs学習会(発表順18) 
・キラリ!高校生パワーで賞  (自発性+発想力)   岡山高校 Mict(発表順13)
・地域をより良くしたいで賞  (自発性+社会貢献性) 県立烏城高校 toilet twins(発表順8)  
・大賞  (自発性+発想力+継続力+社会貢献性+伝達力 )県立矢掛高校YKG地域連携隊(発表順17)  

発表ならびに当日の模様は下記サイトをご覧ください。
https://20141126.publishers.fm/article/26661/

Z世代の高校生たちは、これからももっと地域課題の解決に取り組んでくれる期待が湧くアワードでした。
来年はどのような応募があるか楽しみです。

関連リンク

同じタグの付いた記事

OKAYAMA Share project ~おかやまをシェアしよう~ イベントレポート

誰もが社会を変えられる。 そんな可能性を、シェアしよう。

「OKAYAMA Share project」は、岡山..