持続可能な社会を考える 「困難を抱えた子供たちを見えない存在から手をつなげる存在に」 ~ KOTOMO基金第3回活動報告会&シンポジウムより ~

地域課題・社会課題子ども

今日は、こんにちは、ゆうあいセンターSDGs&CSR相談員 小桐です。
夏休みが終わり、2学期が始まって、子どもたちが学校に戻ってきました。9月の初旬は、子どもたちにとっては、不登校の児童・生徒が増え、自殺が一番多くなる時期にあたるそうです。将来のある子どもたちがそれぞれに、元気に暮らせる環境づくりは大切です。しかし、子育て中の家庭や普段から子供に接する立場の方々を除いては、子どもたちを取り巻く環境がどのようになっているかなかなか知りづらい、見えにくいのではないでしょうか?
7月31日に子どもたちの生育環境を考えるシンポジウムが開催されました。少し時間は経ちましたが、登下校の姿を見るようになったこの時期だからこそ、身の回りで起きているが、普段はなかなか気が付かない子どもたちの課題について情報を提供します。

山陽新聞社、NPO法人岡山NPOセンター主催で、KOTOMO基金第3回活動報告会:「透明な子どもたち」~子どもの権利が奪われる背景について考える~ が開催されました。
コロナ感染拡大対応で当日は、会場に70名ほどの参加者とWEB視聴での参加形態をとりました。
イベントは3部構成でした。
第1部:活動報告 「おかやまの子どもたちに今、起きている事」 ~支援の現場からのレポート
第2部:シンポジウム 「不幸な事件や津愛状況は」なぜ無くならないのか」~どんな「支援」と「支援への支援」が足りないのか
第3部クロストーク 「どんな子も生きていける地域にするために」 ~24時間子ども支援の最前線からの提言

既に多くの方がKOTOMO基金はご存知かと思いますが、改めて紹介します。 同基金は、貧困や不登校、引きこもりなどの困難を抱える子供たちの支援を目的に、山陽新聞社と山陽新聞社会事業団、岡山NPOセンターが2021年5月に設立したものです。「子どもたちを誰ひとり取り残さない」という理念のもと子どもの孤立を防ぐ活動に取り組む団体の支援や社会に子供の問題があることを知らせ、より多くの人々の関心と支援を高める活動を行っています。

冒頭、岡山NPOセンター 代表理事 石原氏が挨拶。困難を抱える子供が実際いるのに、その子の状況が知られていない。豊かな国日本で食べられない子供がなぜいるのか? 実際に事件や悲しいことが起きてしまうのか?その背景を 登壇者の話しの中から明らかにし、皆で認識し、一緒にいられる岡山でありたいと当日の目標を語りました。

挨拶の中ではこの1年の経過報告も行い、寄付金額 寄付件数の紹介では、 個人サポーター72名 都度寄付187件 260万円以上。 団体からの支援は年間サポートの2団体と都度寄付10団体で 350万円以上の支援があったことを明らかにしました。 活動現場への支援件数は407件支援、オンラインでの支援25件、緊急避難措置としてのシェルター対応5件 でした。 訪問支援は支援数が少ないですが、 行ってみないと状況がわからないため、 SOSが出ればすぐに行ってもらい支援する緊急避難支援に結び付くので今後強化をしていきたいとのことです。

【 第1部 】では、現状を共有するために現場で支援をする4団体の活動をビデオで紹介しました。
以下WEBサイトにYOUTUBE動画が公開されているので是非ご覧ください。それぞれ5分程度にまとめられています。
①活動報告「おかやまの子どもたちに今、起きていること」~支援の現場からのレポート~
☆ NPO法人あかね 代表理事 中山遼さん 2001年 不登校の子度と家族の支援 リモート支援も 学校の出席あつかいになる。訪問支援や居場所提供 イベントも実施している。
 基金の使い道:訪問支援、リモート支援、困っている家庭ほど経済的に厳しいアウトリーチが必要。
 不登校の子の支援、子どもの状態の確認、親のニーズ確認。子供は 味方がいない感じ。その気持ちに寄り添う。一緒に横にいて、一緒に悩む支援。
https://www.youtube.com/watch?v=AIgl0FbQUIo
     
☆NPO法人志塾フリースクール岡山 理事長 村本和孝さん
フリースペース  訪問型支援(アウトリーチ)子どもと同じ目線で接する。 基金の使い道:野外活動 移動の費用や謝金。成果は学校復帰だけでない、家族と話が一緒にできた、買い物ができた、兄弟の面倒を見るようになったり、笑顔が増えたり、言葉がはっきりしたり大きくなったり変化が見られると良い。
アウトリーチ3000件の実績だがすべてが違うケース、 来て欲しくないと言われるまで支援を続けたい。
https://www.youtube.com/watch?v=sY6SuHI7iis

☆認定NPO法人オリーブの家 理事長 山本康世さん
 DV被害を受けた女性や子供、貧困に陥ったシングルマザー、災害で家を失った人にも居場所の提供
カウンセリング充実、シェルター内で準備してもらう。食料、生活用品支援。子どもの学習支援、子守り。
困窮者には多くの人からの支援があることを伝える。特殊な環境から抜け出してきているが本質は普通の人たち。
https://www.youtube.com/watch?v=vTCenSsvsSY

☆ハルハウス 代表 井上正貴さん
コロナ禍で、みずしま子ども食堂みそらの開催ができなくなり、フードシェア会、フードシェアカーで食べ
物を届けていた。日常の支援が必要と考え、毎日5~10人が居られる場所を作った。 アウトリーチ、居場所の提供、シェルターの利用に基金を使う。疲れているシングルマザーに代わって子どもの一時預かりもする。居場所を提供することで、利用する子供が安心すると家庭での虐待やDVの事を話してくれるようになる。シングル家庭が集まっての食事会で悩みを聞く
支援は、福祉協議会や専門家共連携を行うとともに、複数の人たちが交流を持ちながら支援、様々な年代の人の支援も行う。  高校生世代を対象とした支援 高校生ウイークも開催。
地域で支えあいボランティア活動をする。ゆくゆくは、複数箇所にできて、災害時でも地域の助け合いに繋がれば良い。
https://www.youtube.com/watch?v=FzkolTAIBps&t=2s

【 第2部 】シンポジウム「不幸な事件や辛い状況はなぜ無くならないのか」~どんな「支援」と「支援への支援」が足りないのか~

進行役は親子支援を行う NPO法人ハレハハ 代表理事 ボウズ満恵さんと岡山NPOセンター石原さんが質問をパネリストに投げかけながら行いました。 8月28日の山陽新聞では、5つの質問から出たキーワードに対してのパネリストの意見としてわかり易く整理されています。本稿では、進行に沿ってまとめつつ、山陽新聞の編集記事も参考にまとめました。

パネリスト 4名
① 一般社団法人子どもソーシャルワークセンターつばさ 代表理事 紀 奈那さん 
夜の子どもの居場所づくり「倉敷トワイライトホーム」や 屋外で行う「中高生無料カフェMUSUBI」:  アウトリーチ型 飲み物・お菓子、軽食を渡し、相談を受ける。日用品も提供
   活動紹介サイト:https://www.youtube.com/watch?v=LjKl5hHtHsU
② 一般社団法人SGSG 理事長 野村泰介さん 困っている子もそうでない子もみんなまるごと包みこむ居場所づくり。 中学生・高校生を支援。逃げ場のない教育・社会で、支援が必要な人になかなか支援、支援情報が届かないジレンマを感じている。「ユニバ―サルアプローチ」:入りやすい居場所開設予定。
③ NPO法人オカヤマビューティサミット 代表理事 柚木幸子さん 一人親家庭・困窮家庭支援を実施。
  24時間相談受付、親をサポート。もったいないマーケットを開催し、困っている母と話をする。DV被害
のシェルター運営。  離婚状態にある人への自立に向けたサポート。10年後20年後に笑顔で語れる人生のために支援を続ける。
④ ハルハウス 代表 井上正貴さん 上記に活動紹介あり。
コメンテーター 2名 教育や企業の立場から子どもの支援に関わっており、岡山の全体の状況に精通している方々です。
 ・直島克樹さん(川崎医療福祉大学 講師、子ども食堂のネットワーク化を進める団体代表)
 ・梶谷俊介さん(岡山トヨタ自動車株式会社代表取締役社長 KOTOMO基金サポーター企業、岡山経済同友会代表幹事 岡山県教育委員会委員)

◎支援を必要としている人たちにどうやって情報を届けるか 
野村:門戸を開いているけれど支援が必要な人になかなか支援、支援情報が届かない。見えない溝や壁があると感じる。だから奉還町商店街の中にユニバ―サルアプローチとして入りやすい居場所を開設予定。
紀:MUSUBIでは、倉敷の駅前などで中高生たちに声掛けを行っている。名刺サイズのカードに支援内容を印刷して、絆創膏やポケットティシューに入れて渡すことで何かあったら連絡できるようにしている。

◎ボウズ質問:なぜ、大変な家庭、困っている子供が日常的には見えないのか? また、なぜ大変なのか?背景を聞かせて欲しい
井上:大変の定義も当事者によってそれぞれ違う。 経済的格差があるので、お金がないとお金がかかることは基本的に大変。 心が豊かになるとか、嬉しいこと、ワクワクすることがなぜ増えないのか?そこにはお金がかかるのでできないのではないか 

柚木:シングルマザー・ファザーになった時に子供たちに大変な思いをさせたくないと思い親が頑張りすぎて、見えづらいので大変さが増している。

直島:大変なのは、(当事者に個人で)努力を求める社会だから。そして自己責任(を取らなければいけない意識)の社会に繋がっている。 奨学金などで子どもたちは過度に頑張りを求められる。
家庭の事情で部活動ができないs、修学旅行に行けないという本来、当たり前に保証されなければならないことがなぜか家庭が努力してなんとか乗り越えなければならないことになっている。その構造を改善していかなければならない

野村:教育面で、子どもが頑張らなければ、生きるための制度に乗っていけないというのが問題
私立高校の教員をしていた十数年前。経済的に大変な生徒入学してきた。成績が優秀だったので幸い学校の奨学金と生活支援が貰えた。しかし成績が伸び悩むとそれが打ち切られる制度であった。成績が思うように伸びなかった生徒は、奨学金打ち切りを恐れ、ある時カンニングをした。結果的に退学に追い込まれるという悲しい事件が起きた。当時は自分に発言力なく何もできなかった。 今の活動の引き金になっているかも。

梶谷:地域とのつながりが薄れて会社と家庭だけ。子供の困難さが見えにくくなったのだろう。社員に対して地域とどうかかわるかを企業としてあまり求めて来なかったのも事実。生活の基盤である地域で、子どもたちをどうサポートするか、育てていくかという自治が昔はあったのだろうがそれがいま消えている。学校という組織でどうするか、家庭でどうするかということだけになっているので見えにくいのでは。

また、自分の悩みを話すのは難しい、助けてと言えない思いが強いと助けてと言えない。支援してもらうだけでは負担に感じる場合もある。人は、 得意分野で社会に役立ち、弱い部分は助けてもらう事で、互いに補い合える。人に助けてもらう事で助ける人を活かすことにつながる。地域で、困っていない時からそのような関係をつくっておくと良い。

◎ボウズ質問:どんな支援が足りなくて、何が必要か
石原:家庭が複雑で学校からの電話に保護者でない。支援者と学校の連携が必要。社会全体が厳しい 状況なので、支援全体が下がってしまわないようにして欲しいという声も寄せられている。

柚木:本当の悩みを母親が話したくない。シングルマザーは頑張って働かないといけないと思っている。 鎧を降ろす作業をする。そこから本当の課題を見つける。 

井上:ある時ソーシャルワーカーから連絡が来て、子どもが学校に来ない。親に連絡しても無視。何をやっても全然響かないという状況だった。そこで、食べ物を持って行く、それも親がびっくりするくらいの量を持って行こうと提案して実施。周りに背を向ける人は、おそらく相談したけれど無視された、裏切られた、窓口をたらい回しにされたなどの経験があって透明な子どもたちと透明な大人たちになっている。それに対して明らかな異質な状況を作って飛び込んでいくことが「今までとは違う」と感じてもらえて突破口になるのではないかと思った。その結果、母親がソーシャルワーカーと連絡を取り始めて、子どもも学校に通いだして、中学校を卒業した。

直島:この問題の残酷なところは、あきらめている場合が非常に多いこと。やらないとか、いかないとかを自分が決めているようで実はそうせざるを得ない状況に追い込まれている。それが周りに見えない。理解されない。そこが大きな問題。

◎支援者への支援がどんなものが足らないのか?
井上:支援への支援も実はものすごく大事。支援者も結構疲れる。情報不足やスタッフ不足もある。ハードなケースにあたると支援者自身も疲弊する。支援者同士が安心して繋がって、情報交換や交流の場を持てると自分を俯瞰して見られるし、困難を乗り越えられる知恵や力を得られる。

野村:支援する側の福利厚生が法人の枠を超えた助成システムがあると良いのではないか?支援者へのメンタルヘルスの支援やセイフティネットがあると良い。

石原:NPO職員向けの共済、福利厚生の組織仕組みをNPOで働く人の会の準備を始めたいと考えている。

直島:子どもの権利を守っていくための活動がなかなかお金にならない。お金に代わる仕組みがないから、関わる人が減り、経験の積み重ねもできなくなる。ボランティアに委ねてきたのがこれまでの日本社会。まずは、そこを見直して、子どもの権利を守ることに対価を考えていかなければならない。民間も行政も含めてみんなで仕組みをつくっていきたい。

悩みを人に話すのはとてもしんどいことなので、話したけれど良い結果にならなかったということが重なると沈黙していく。今回子ども基本法が出来たが、まずは子どもの権利を守ることを最優先に、教育・福祉・医療・保健とかを縦割りでなく、横串で刺して、一緒に考えていこうということで動き始めている。 どこまで情報共有ができるか。 あと一つ覚えていて欲しいのは、過去最多の虐待件数があるけれども9割は在宅支援のまま。危機的状況は私たちのすぐ近くにある。ひどい事件を特殊な事と捉えるのではなく、もっと足元を見ないとやるべきことが見えてこないのでは。まずは情報共有をしてその家庭を支えていく。そこにかかっていると思う。

◎石原質問:行政で対応できない部分を民間団体の方々の対応や相談で助かっているという声が寄せられている。これまで届かなかった支援や新しい工夫ができるようになった。資金面でどうやってやるのか? 
紀:結果的にコロナと共に始まったMUSUBIは、最初怪しい人と見られていたけど声掛けを続けることで来てくれる子供が増えた。電車に乗ってくる子もいる。資金は助成金、地域からの寄付に頼る活動  助成金は短時間で結果を出して欲しいと言われるがそれは難しい。信頼関係が出来なければ支援はできない。成果を性急に求められないものを選んで活用している。

石原:今後、今日登壇をされた団体の活動は、公的資金で賄われているわけではない。助成金や寄付を集めて行われている。KOTOMO基金もささやかな一助になっているかもしれない。制度的な事や社会の中で頑張って支えようとする人に頼らない状況になることが大事ではないか

【 第3部 】 クロストーク「どんな子も生きていける地域にするために」~24時間子ども支援の最前線からの提言~
●話題提供
 認定NPO法人子どもシェルターモモ 副理事長 西﨑宏美さん
  虐待を受けた子供たちを支援する 自立援助ホーム(女子用、男子用)の運営。児童養護施設を出た
後のアフターケアを行う。
●モデレーター
 NPO法人岡山NPOセンター 代表理事 石原達也(KOTOMO基金事務局)

石原:岸田政権では骨太方針として新しい資本主義:改革 を掲げている。
・包摂社会の実現 共生社会づくり、 民間による社会的価値の創造:
・社会的インパクト投資を行う:民間で公的役割を担う新たな法人形態の検討
・休眠預金法施行5年後見直し PFS、SIB推進に向けた閑居整備、NPO法人お活動促進
官民連携による協働促進。

包摂社会の実現では
①子どもの貧困解消、改正児童福祉法の円滑な施行
②女性活躍では、困難な問題を抱える女性に対する支援
③孤独孤立対策:地方における官民プラットフォームの形成に向けた環境整備。民間が支援することの大切さを挙げている。

上記説明を前提として、
西崎:子ども特有の権利とは何? 独り立ちするために大人の支援がいる。ここが重要。ここを抜いて民間支援が重要ではいけない。
最近聞いた、子どもと女性の問題はボランティアで。だから予算化していない。 行政や国が搾取している。
民間が行政の足りない隙間を埋めるのが当然と思っていた。楽しく皆で助け合う地域社会を実現するには、NPOは予算がない。ボランティアでやることが当たり前の社会となっている、子どもに関してはそこが問題だ。

チャイルドライン(18歳までの子どもの声を聴き、こころを受けとめる活動。継続的な研修を受けた、約2000人のボランティアが交代で電話を受ける)というNPOで働く人たちが職員の給料で月額30万円を支払うのはとんでもないと考えていることが問題。社会全体がそうなっていることが問題。NPOがいないと隙間は埋まっていかないのに。

石原:働きに見合う対価は足りないですね。
西崎:シェルターでは6人の子どもに対し 2.5人しか配置できない国の基準。365日24時間 一人当たり9.6時間働くことになる。 労働基準監督所からは、働きすぎの指摘があるが、国が決めていると逆に言っている。
親元で育つことが出来ず、つらい思いを沢山している。人への不信感しかもっていない子どもを 社会に送り出すので、2.5人で良いという考え自体が間違っている。
同じく、児童養護施設・乳児院の職員配置もさほど変わらない。 1.5~1.6人 24時間 3交替制。一人当たりでは 5,6人受け持つことになる。これでは、保育士が抱っこして授乳することはできない。時間が足らない状況を決まりで作っている。子供一人一人が安心して暮らせる権利を持っていると言いながら、子どもの権利条約を批准しているが、実際は違う。

子どもは声を挙げられない。子どもは乳児院の後は児童養護施設へ、空きがあるところに連れていかれるだけ、意思表示ができない。
自分の気持ちを聞いてもらったことが無いので、大人を全く信用しない。そのような子どもたちが子どもシェルターや自立援助ホームに来ている。

チャイルドラインをやっていた頃、ある時子どもたちは絶対に電話してこない事に気づいた。子供は信頼関係ないと電話してこない。そのような厳しい環境で育った子どもたちが 税金を払ってくれる大人になるように、私達大人・社会は育てなければならない。だからこそ、人やお金を回して欲しいと強く発言したい。

石原:子どもの自立を支援するモモのような団体が自身で支援を集める活動をしないといけない。制度の問題がありますね。

西崎:児童養護施設では、一人暮らしをしたことが無いので、と当然金銭管理をしたことが無い。モモに教育を依頼される。 小遣い程度の経験しかないので 暮らし方が分からない。 食材にどれくらいお金がかかるかは全く分かっていない。

また、働けない子をどのように働けるように指導するか丁寧にしないと失敗する。
就労履行支援事業所では、その子の特性を理解し、適した仕事はどんなものか、事前になぜそこに働きたいのかの面接の訓練が必要。子供たちは面接を受ける時に、相手が何を求めているかが理解できない。社会経験が少ない子たちをどのように社会に参加させていくのか 手厚い支援が必要。

石原:自立後のアフターケア相談所の運営は資金面ではどうですか?

西崎 1か所あたり2000万円ほどです。モモでは1500万円ほど人件費と経費かかるが、岡山市からは680万円。他に県から100万円もらっている。実際には5人の職員が関わっている。予算額、では、一人の職員で十分と岡山市は考えていると受け止めている。
補助金など国の制度をもっとうまく活用していきたい。地方行政と国の差具体策に差がある。行政と話をしている。変えるにはどうしたらよいかはわからない。

国は、今年の児童養護施設居住年齢22歳までを上限をなくした、22歳以降でも就労支援など他の制度につないで自立のめどが立つまで、施設などで暮らせるように変更したが。県の予算の裏付けがないと実行できない。
国によると、自立の判断は主に各都道府県が行う。としており、岡山県、岡山市が予算化しないとだめ。
18歳以上で県内の大学に通えば施設にいても良いが、それすら岡山市は予算を立てていない。
実際は、養護施設から大学に通っている学生は結構存在する。
民間の基金もうまく活用して良い環境を作れるか考えたい。

恩恵的福祉から権利的福祉へ
日本の福祉は恩恵的福祉 お金がある人が困っている人を助けるという考え方が支配的
親が育てられない子ども かわいそうな子に何とかしてあげるは違う。
権利的福祉へ。考え方を変える必要がある。
虐待を受けた子供の心は受けた事がない人はわからない、当事者から教えてもらった。
傷ついたらなかなか立ち直れない。一人一人が権利を持って老いることを大人が発想を変えていかないと社会は変わらない。子どもたちはきちんと育たない。

同じタグの付いた記事

中山間地域の高齢化・人口減少について
私は岡山県高梁市の出身です。高梁市は岡山県内有数の高齢化率の中山間地域であり、それ故に多くの問題を抱..