今日は、こんにちは、ゆうあいセンターSDGs&CSR相談員 小桐です。 4月に入り2週間が経ちました。岡山では、ソメイヨシノからハナミズキへと咲き誇る花が移り変わろうとしています。県内の小中高でも入学式が済み、新入生、新入社員共に、新たな舞台を歩み始めました。

活動・取り組み環境

今日は、こんにちは、ゆうあいセンターSDGs&CSR相談員 小桐です。
4月に入り2週間が経ちました。岡山では、ソメイヨシノからハナミズキへと咲き誇る花が移り変わろうとしています。県内の小中高でも入学式が済み、新入生、新入社員共に、新たな舞台を歩み始めました。

今月に入り、日本では、新たな法律が施行されました。一つは成人年齢が18歳となったこと。もう一つは、主に企業対象ですが、プラスチック資源循環法が施行されたことです。

今回は、一見すると企業向けに見えてしまう法律「プラスチック資源循環法」について、SDGs視点で自分事にする行動について考えてみたいと思います。

雑誌にこんな記事が載っていました。「サントリーホールディングスは植物由来原料を100%使用したペットボトルを開発した。これまで、サトウキビの廃棄物である糖蜜を30%原料に使用したものを2013年から使用している。今回は、アメリカのバイオ化学ベンチャー企業と共同開発して残りの原料を、木材チップを使用する。非可食の木質チップを使用したものとしては世界初。2030年までに世界で販売するPETボトルをリサイクル素材若しくは植物由来素材に100%切り替えることを表明している。」 

これを読んでどう思われますか? 「それなら分別も簡単で、リサイクルもしやすそうだし、分解されても自然界に戻るから安心。こういう企業の取り組みを応援する意味でも、この企業の商品を買ってあげよう。」
確かに「ペットボトル飲料は、手軽に買えて、持ち運びしやすいし、飲み終わったら潰して回収ボックスに捨てられるし、分別して自治体の資源ごみ回収に出せばリサイクルしてくれるので環境にも優しい」と考えることはできます。

しかし、リサイクルにはもう一度作るためにエネルギーが必要です。どうしても温室効果ガスが発生します。ペットボトル容器が発売される1976年までは、ガラス瓶に入った飲料、醤油、日本酒、ビールは空になった容器を持って行けば有料で引き取ってくれて(デポジット制)、瓶自体はリユース(洗浄にエネルギーは要りますが)のためリサイクルと比べはるかにエネルギーは少なくて済んでいました。
瓶の重量が重いので運搬にはつぶしたペットボトルを運ぶよりエネルギーが要りますがリサイクルよりは少ないエネルギーで済みます。

PETボトルリサイクル推進協議会によれば、PETボトルの有効利用率は98%(プラスチックへのリサイクル88.5%488千トン、熱回収9.8%54千トン=燃やす)となっています。このうちボトルからボトルへのリサイクル率は30%です。他のリサイクル用途は、シート:カップやトレイ、文具などに40.7%、リサイクル繊維として16.5%、土木建築資材、事務用品、園芸用品、文具などに2.1% 輸出10.7%です。

ただ、岡山県にはペットボトルのリサイクル工場はありません。ペットは、全国では、45社50事業所がリサイクルを行っています。岡山から一番近いのは、広島県尾道市にある工場、しかし、岡山県で回収されたものがそこにすべて行くのではなく、大阪府の泉南市などにも運ばれます。和歌山県、三重県、北九州などにも運搬されている可能性もありますが正確なところはわかりません。結構長距離の運搬になっているかもしれません。

ドイツなどで一部行われているPETボトルのリターナブル(洗って繰り返し利用のリユース)ですが、同協会によると空ボトルの回収率が90%を超えかつ販売拠点から工場までの運搬距離が100km以内でなければ環境負荷がかえって大きいということです。
もっと詳しく知りたい方は、PETボトルリサイクル推進協議会のホームページ
https://www.petbottle-rec.gr.jp/   をご覧ください。
簡単にPETボトルのリサイクルのデータを紹介しましたが、どのように感じられますか?

『軽くて、便利、簡単』だからと目先の利便性だけで利用することをこの先も続けて良いのでしょうか? 
環境への負荷を下げて、ゴミを減らすと共に、地球温暖化を産業革命前と比べ1.5℃未満に抑えるための行動を事が求められていると考えるのは私だけでしょうか?

今の暮しを続けるとあと11年で地球に平均気温の上昇が産業革命前に比べ1.5℃になると言われており、2025年までに排出のピークを抑える必要があるとIPCCは警告しています。そうしないと私たちは大変危険な状況に突入することになるのです。
昨年10~11月にかけて開催された環境COP26では、世界各国も日本も頑張って温室効果ガスを削減すると宣言しました。これは、国がすれば良いことで私たちの生活には関係がないのでしょうか? 

PETボトル利用という使い捨ての消費文化から、自分の飲み物は、マイボトルで、自分で淹れて飲むという習慣へ一歩抜け出してみると生活における新しい発見があるかもしれません。
自分で淹れる飲み物はヘルスケアだけでなく、自分と向き合う時間を持つことにつながり、ちょっとリッチな時間として使えるかもしれません。
確かに省時間は大事ですが、お気に入りのボトルで好きな飲みものをいただくマイボトルティータイムを持つは、気持ちのゆとりを生むかも。
年間通して使える温冷兼用のボトルもありますし、最近は炭酸飲料を入れられるボトルも発売さ入れています。やや高価ですがビールなどを持ち運べるボトルもあります。
ボトル購入費用は、年間のPETボトル購入金額と比較するとおそらく1年以内に元を取り戻せると思われます。

岡山県は、2020年から県内の企業や団体を対象にして「おかやまプラスチック3R宣言事業所」として登録する制度を始めています。世界的な海洋ごみ問題の深刻化を受け、県民の機運醸成につなげる目的です。
この制度では、従業員がマイボトルを積極的に利用したり、ストローなど使い捨てプラスチックの利用・提供を減らしたりするなど個人でも取り組めるものから、事務所で使うプラスチック製品は長く使えるものを調達する、あるいは製造工程で出たプラスチックの端材や不良品のリサイクルなど10項目があり、一つ以上を選択して申請する制度です。岡山県のホームページで確認できます。https://www.pref.okayama.jp/page/672515.html
申し込み先は、事務局は、益財団法人岡山県環境保全事業団 Tel:086-298-2122
申込先アドレス:junkan@kankyo.or.jp 

個人での登録はできませんが、職場の仲間を誘って登録すれば企業・団体全体に善き輪が広がります。
皆がマイボトルを持てば、地球温暖化に貢献できるだけでなく川ゴミ・海ごみのペットボトルゴミはゼロです。46年前までは、PETボトルは存在せずPETごみはゼロだったのです。
今回は、ペットボトルについてのみ記載しましたが、家庭での使い捨てラップなど暮らしの見直しをすれば置き換えが出来るものが他にももっとあるように思います。自分事として見直しをしてみませんか?

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