持続可能な社会を考える 「SDGsの取り組み・学び広がる」

活動・取り組みその他

今日は、こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今、世界の最大の関心事と言えば「ロシアによるウクライナ侵攻」問題ではないでしょうか。早く停戦が実現し、これ以上の犠牲者や辛く悲しい思いをする人々が増えないように終息を皆さん願っておられると思います。
23日に行われたゼレンスキー大統領の日本の国会議員にむけての演説を見られた方もいらっしゃると思います。既に1週間以上経ちますが、未だなお停戦への道は険しそうです。

① SDGs目標16平和 の実現に向けて世界中の人々が動き始めています。募金活動で支援に参加さ
れた方も多いのではないでしょうか?
日本でもこのウクライナ侵攻については毎日様々な報道がなされており、国や自治体、企業・NPO,個人など様々な団体個人が、自分たちでできる支援の輪を広げています。募金での支援の他、倉敷市や国は日本へ避難される方々の受け入れ・支援表明、AMDAのように医師・看護師を現地の隣国に派遣して避難者への医療活動に従事、総社の洋菓子店では、ウクライナの国旗のカラーのマカロンを販売し売り上げを寄附するという動きもあります。長崎市では、5年前にウクライナの子どもたちが描いた大きな絵を爆心地の傍に展示して平和の尊さを呼びかける活動などあります。

前置きが長くなりましたが、2021年度を振り返り、コロナウイルス感染、ロシアのウクライナ侵攻など世界でそして日本で大きな衝撃を与えたSDGsの目標以外に、岡山ではどのように取り組みがなされているか情報を共有したいと思います。 
Think Globally Act Locally SDGsの目標達成に向け少しずつでも行動を広げていきたいものです。

② 地球温暖化防止(目標13) 2021年10月31日から11月12日にかけ、イギリスでCOP26が開催されました。この会議では、これまで努力目標だった平均気温上昇1.5℃までに抑える行動がより重要と認識・共有されました。今のままでは、後11年ほどで、1.5℃(産業革命前比)上昇してしまうとの科学的見解が共有されました。全世界で国、企業だけでなく、個人レベルでCO2削減に取り組む必要があります。日本人はEU諸国と比べると悠長に構え、自分事になっていない人が多いと感じます。

NHKは温暖化防止に向けた取り組み「グレートリセット」(より良い世界をもたらすために、私たちの社会と経済のあらゆる側面を見直し、刷新すること。)が放送されました。
その中では、フランスでのグレートリセットの取り組み紹介がありました。市民150人が無作為に選ばれ、話し合いながら149のリセット案を作り上げる。例えば、近距離での航空路線を廃止し、夜行列車での移動を復活することで1/15にCO2削減。市内中心部への車の乗り入れ禁止。リヨンの小学校では、PTAの発案により、週1回肉を使わない給食に切り替え。畜産では、牛のゲップのメタンガスが世界の温室効果ガスの5%を占めており、それを減少させる。TOTALというエネルギー製造企業が、航空燃料をバイオマスに変更して80%のCO2削減をする取り組みの紹介。石油販売のロイヤルダッチシェルには、販売した化石燃料で発生するCO2への責任も持つように2030年までに49%の削減するようオランダの司法裁判所で判決が出されたことなど。世界の22か国70人の学者による気候変動防止のためのグレートリセット策では、1位冷媒、2位陸上風力発電、3位食品ロスによる廃棄食品の削減、4位植物を中心とした食生活(肉・魚を減らす)などが上位に上がりました。

この中の「食品ロスの削減」の問題は、岡山では、環境面からでなく、貧困の撲滅(目標1)、飢餓からの解放(目標2)として注目され、取り組みが拡大しています。背景には、コロナ感染拡大によるひとり親世帯特に女性の世帯主の収入減や失業などが挙げられます。

③ 岡山市北長瀬にできた「北長瀬コミュティフリッジ(日本初公共の冷蔵庫)」は、岡山県在住で、児童扶養手当、就学援助等を受給されている親子を対象に、食品提供者も登録制にしてプライバシーを守りながら安心して生活必需品を手に入れられる仕組みを整備しました。
この元になったのは、スーパーハローズによる食品需要施設(フードバンク、子供食堂、福祉施設)への賞味期限前食品の提供や間をつなぎ食品を運搬するフードシェアリングジャパン・ジャパンハーベストなどの活動です。地元山陽新聞社が開催している連続シンポジウム「地域課題を探る」では県内でのこの問題に取り組む数多くの団体や個人が発言しました。フードロスのマッチングの量を上げるために研究を行っている岡山大学院生や指導者からの発表もありました。 コロナで使われなくなった食材を元にメニューをシェフが考えて缶詰にして食糧支援必要者に提供する取り組みもあります。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
持続可能な社会を考える 「食品ロス」その1
http://okayama-share.jp/cgi/web/?c=social_kiji-2&pk=381

持続可能な社会を考える 「食品ロス」その2
http://okayama-share.jp/cgi/web/?c=social_kiji-2&pk=382

④ 海洋プラスチックごみ削減・・・生物多様性の保全、 生物多様性 愛知目標設定から11年
4月1日施行のプラスチック資源循環法ですが、石油資源の使用量削減、資源循環量を増やすことで、温室効果ガスの削減と共に海洋生物への悪影響を減らし、無くすことで、生物多様性の確保と共に海の生物を水産資源の保護により、その絶滅や減少を少なくするという目的もあります。
その合意事項である「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」では流出ゼロへの削減期限を2050年としています。 現状は、年間1,100万トンのプラスチックが陸域から海洋流出し、2040年には約3倍の年間3,000万トンに達すると予測されています。海洋ゴミは、河川ゴミであり、陸上のゴミが流れついた結果です。
岡山県の河川は、すべて瀬戸内海へ流れ込んでおり、多量のゴミもまた瀬戸内海に流れ込みます。

瀬戸内海4県(岡山、香川、広島、愛媛)と日本財団で取り組む「瀬戸内オーシャンズX」(瀬戸内海へのごみの流入量70%減、 回収量10%増を達成することを目指し、山から海底にまで広がる流域と閉鎖性海域を捉えた海ごみゼロ対策がすでに様々な団体により行われています。
詳しくは、以前投稿した下記の2つの投稿をご覧ください。
 「瀬戸内海・海ゴミフォーラム」より  http://okayama-share.jp/cgi/web/?c=social_kiji-2&pk=377
「幅広い世代で取り組む瀬戸内海ゴミ問題」 http://okayama-share.jp/cgi/web/?c=social_kiji-2&pk=380

それ以外にもこの1年で、下記の地域で清掃活動や海ごみ学習の取り組みが行われています。
・久米南町立神目小学校の放課後児童クラブの誕生寺川の河川敷を清掃し、ミニ講座とパネル学習、
・吉備中央町立大和小学校4年生の、槇谷川河川敷の清掃活動
・岡山県立矢掛高等学校海ごみについて学習後、和田川・小田川周辺の清掃活動
・笠岡市、総社市の市民クリーン大作戦
吉井川流域では、・美作市 梶並川沿いの道路の清掃活動後、パネル学習
・和気町文化祭と併せて海ごみ学習
・赤磐市の水辺教室と併せて海ごみ学習
フードロス削減・・・持続可能な循環生産消費体系、貧困、飢餓対策、地球温暖化防止 + 飲食店支援  

⑤SDGsの取り組み・達成を岡山で広げようとする市民団体SDGsネットワークおかやまでは、 山陽新聞連続シンポジウム「地域課題を考える」への4回の協力の他、2021年度8月からSDGsに取り組む会員が講師となって学校において実施する出前授業を開始しました。
9月から12月までの4か月間で、岡山、倉敷、瀬戸内、玉野市 の小・中・高校合わせて15校(小7校、中5校、高校3校) 1300名超の児童・生徒にSDGsについての授業を実施しました。SDGsを知り、自分たちにできることを考えるスタートになったと考えます。
一方、地域の商工会や社会福祉協議会、市民団体などからも講演依頼があり、コロナ禍で一部中止になったものもありますが、7団体でのSDGs講座を行っています。個人向け講座では、ゆうあいセンターで講座とワークショップを7回実施し、21名の参加でしたが平均満足度は99点の結果でした。
また、岡山県内在住のSDGsやESDに興味がある高校生・大学生・35歳以下社会人で構成する若者部会の活動では、街中を歩き、SDGs視点で見つめる「おかやまマチナカSDGs探検」を開催しました。参加者がより自分事として、SDGsを捉え取り組みに参加したいや、もっと学びたいという意欲の醸成につながっています。
一歩踏み出すことで、自分の成長共にSDGsの目標達成に関与できるチャンスは岡山にはいろいろとあります。興味の湧いたものから、出来ることから是非取り組んでみてください。相談は、ゆうあいセンターやSDGsネットワークおかやまなどで気軽にできます。

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