持続可能な社会を考える 「おかやまSDGsアワード2021表彰式&SDGsフォーラム」
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今日は、こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今回は2021年12月4日に岡山コンベンションセンターで開催された表記SDGsイベントに参加してのレポートをお届けします。
第2回目のおかやまSDGsアワードですが、60体が応募、うち「特に優良な取り組み団体」4、「優良な取り組み団体」10がめでたく受賞されました。昨年は75団体の応募のため、応募数はかなり減ったのですが、その分取り組みが充実していると主催者が評価したものと思います。総評の中では、取り組み自体は素晴らしいが書き方を工夫すれば優秀賞にあたる団体がまだあったとの事でした。
特に優良な取り組み団体は、企業2、学校・行政・企業連携が1、社会福祉法人1です。優良な取り組み団体は、企業2、学校1 組織や地域の枠を超えた事業連携団体2という構成になっています。
特徴的であるのは、SDGs目標17「パートナーシップで目標達成」にからむ取り組みをしている団体が大変多いことです。単一組織であっても他の企業・NPO・教育機関・地域組織・行政/自治体と連携した事業を行っています。優良な取り組みとして表彰された 事業連携団体の一つ、「みずしま滞在型環境学習コンソーシアム」は、高梁川流域に関係する様々な人々が発起人となり、持続可瀬戸内かきがらアグリ推進協議会」はかきがらを使った稲作と販売連携して行う団体で、里海米生産部会 21団体、瀬戸内かきがらアグリ販売部会 11団体、賛助会員20団体能が参加し事業を行っています。
パートナーシップの重要性がわかる優良団体の選出であったと言えます。
詳細の取り組みは、各団体のHPで確認いただければと思います。ここでは、特に優良な取り組みであった4つの団体の取り組みと優良な取り組み団体名を紹介したいと思います。
① 大紀(たいき)産業株式会社 「食品乾燥機で世界を豊かに~電気乾燥機で実現する、スーダンでの国際貢献~」 同社は国際協力機構(JICA) と連携し、 現地の国民生活に欠かすことが出来ない『乾燥タマネギ』をつくるために小型の乾燥機を国内の各地で製造できるように取り組んでいることが評価されました。ご存じの通りタマネギは収穫期が決まっています。一度に全国でタマネギがとれるために、その時期は価格がとてもやすくなり、端境期には高くなる。また、国営で大きな乾燥機を導入したこともあるようですが、国内での交通インフラが十分でないために乾燥前に腐ってしまい、フードロスになるタマネギも多かったとのこと。同社の乾燥機は、電気があれば小規模で乾燥タマネギが製造出来るとのことで、水力発電が発達した同国には、うってつけの機械でした。乾燥タマネギの価格の安定にも効果があり、しかも乾燥タマネギづくりの主役は女性たち。イスラム教の国では女性が働くことを良しとせず、女性の地位が低い中、女性たちが協力して製品作りができ、所得が得られる乾燥タマネギ事業は国全体の所得も上げていくことにつながっています。ちなみに日本で乾燥機を製造しているのは大紀産業のみ、取引先がアフリカへ進出した際に乾燥器を納品し、その性能が評価されたことが発端ということです。
② 社会福祉法人 藤花会 「中高生への福祉教育~おかやま未来プロジェクト~」
家族介護のために地域の企業で働く人たちの離職防止をする目的で、介護職員へのモチベーションアップ、入居者と中高生の交流・コミュニケーションによる相互理解、介護職イメージ向上、魅力醸成を行う事業です。
岡山市東区西大寺、瀬戸内市邑久町を中心に行っており、中学生は地域の大人や介護スタッフも参加する交流授業「だっぴ」で、将来の職業イメージを高めます。もちろん入居者との交流も行います。高校生はインターンシップとしても受け入れています。職員のモチベーションアップとして、自身の出身中学・高校に出前講座の講師として出向くことで、社会的責任を果たす価値を再認識し、仕事のやりがいを感じることにもつながっています。
入居者と中高生はコミュニケーションにより相互に元気になります。双方が互いに役立つ喜びを感じています。 家族の介護はとても大変なもの、安心して施設に預けることで、地域に必要な仕事を続けることが出来、収入も安定したものとなります。
③ 産官学で取り組む『岡山道路パトロール隊』 社会インフラの老朽化をテーマに下記の3者がコン
ソーシアムを結成し、高校生が道路インフラ整備に関わることで、卒業後の進路決定やICT技術者の養成としての人材育成も行う事業、並びに建設業界の生産性アップ、市民参加型の社会インフラ整備として人手不足の解消にも貢献するものです。
◆岡山県土木系学科高校:岡山工業、笠岡工業、津山工業高校
◆近隣国土交通省岡山国道事務所:岡山維持出張所、玉島維持出張所、津山出張所
◆道路保守事業者:世紀東急工業㈱、日本道路㈱、㈱NIPPO
今後全国160の土木系工業高校へ展開することでSDGsの推進を図るものです。
高校生は実際に現場に行くことで、専門家である道路保守業者から多くの事が学べると同時に地域貢献という意識が芽生えます。学校の中だけでの学びでなく、地域に出る学びはこれからの新しい学習の形として期待されます。
④ 株式会社マルイ 地域社会のライフラインとして「あってよかった」 店づくり
『地域の豊かで楽しい食卓』 の実現のために、社員のワークライフバランスに取り組みながら、持続可能な循環型社会の形成に向けて、「地域貢献」「環境」「商品・店舗」 「食育推進」 「人材育成」の5事業を実施しています。特に「食育推進」では、消費者対象だけでなく、地元の高校・大学、取引企業との連携を推進しています。消費者対象に毎月19日 『マルイの食育の日』全店舗でメニュー提案、食のイベントであるフードフェスタやマルコラの開催。地域の 小学生を対象にした『食育月間子ども絵画コンクール』、自然の中で楽しく環境について学べる『食とエコの体験キャンプ』、 美作大学や 津山東高校と連携し商品開発、 津山東高等学校、津山市、 味の素㈱と連携『だし活! 高校生青春レシピコンテスト』などを実施、次世代を担う若者たちの成長機会を提供しています。
優良な取り組み団体名:企業/1有限会社ウイルパワー 2藤クリーン株式会社 3岡山ビューホテル(株式会社セントラル・パーク) 4株式会社 就労支援ラボラトリー 5株式会社おもちゃ王国 6三井住友信託銀行株式会社 岡山支店・岡山中央支店 学校/7岡山中学校 メガスライム39号開発チーム、NPO法人/8特定非営利活動法人ジャパンハーベスト、事業連携団体/9瀬戸内かきがらアグリ推進協議会、10みずしま滞在型環境学習コンソーシアム
今回表彰された優良な取り組みの14団体は、どの取り組みも「地域」の課題を解決するために地に足を付けて行われているものです。人材育成や雇用機会の創造により、持続可能な地域・社会づくりに貢献しているということも共通していると言えます。
