くらしきSDGsネットワーキング第5回 @倉敷レポート
イベント・セミナーその他倉敷市
こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
SDGs未来都市 倉敷市で、2020年7月より始まった広く市民や企業、団体などに対して地元のSDGs課題について考え、行動する機会を提供するくらしきSDGsネットワーキングの最終回第5回目が2月14日に行われました。 今回は、教育とSDGsに関するレポートです。
倉敷芸文館で開催された同イベントは、「高梁川流域の人づくり・教育を考える」と題して行われました。2部形式で行い、第1部は「高梁川流域における地域学の可能性」のテーマで、第2部は「高梁川流域における人づくりのこれから」としてコーディネイターとパネリストが登壇して行いました。
第1部のパネリストは3名。最初に、やかげ小中高子ども連(YKG60)共同代表の室 貴由輝さんが、平成22年から矢掛高校で自主的にスタートした地域を学ぶ授業は、現在県内の高校ほぼ全部で行われていると紹介されました。蛍の繁殖を考える環境の授業からスタートしたこの取り組みはやがて矢掛町の理解を深める実習にまで発展して現在に至っています。
続いて、倉敷鷲羽高校 地域協働活動コーディネイター 池上 慶行さんが外部からは、高校生が地域に関わるように先生と共にグランドコンセプトを話し合いながら決め、「児島未来学」として
知る・考える・伝えることを3年間で行う授業とした説明がありました。11名の生徒と若いブロガーがこれからの生き方を考えるキャンプを行ったりして進めています。
最後に、みんなの集落研究所代表 石原 達也さん、学校は外部の人を受け入れにくい、予算がないなどの要素があり、アンケートの結果、自治体と高校が協力する推進体制の強化と安定した運営が行えるような人材として地域コーディネイターの必要性について、そして、市町村と高校の連携では、どのような人材を育てていくのかが重要と話されました。
続いて、コーディネイターが 高梁川流域学校 代表理事 坂ノ上 博史さんより、地域学の学びを通じた変化についての質問を投げかけ、室さんより「学外に出て興味や課題に向き合う中で、学内の学びへの変化や何のために大学で学ぶのか意識の持ち方に影響がある」。
池上さんより「何か行動をするときに学校の先生に聞くのではなく外部の大人に意見を聞くという判断を持つ」。石原さんからは、地域の変化として「何を学生たちに学んでもらいたいのか」を考える機会になると発言がありました。
2つ目の質問で2030年どんな未来が待っているか・どんなふうに変わっていくか?については、室さんは、「地域と学校の壁がなくなる」 池上さんからは、「高校生のパワーを見限らないと外部とのコミュニケーションができる人材が育つ。地域の人々に高校生の学び(地域の資源化・魅力化)を伝えることが重要となる。」
石原さんからは、「学校に民が参入し、高等な学び=世の中の動きを学ぶことを増やす。学校を社会化させて今を教えることで社会を変える力が育つという趣旨の発言がありました。
第2部は、「高梁川流域における人づくりのこれから」をテーマに開催しました。
笠岡市の一般社団法人飛島学園 理事長の堂野博之さんより教育による持続可能な地域振興の取組み事例紹介がありました。学校と家庭がなくなり、地域のみが残った飛島を舞台に、通信制の高校のカリキュラムとして関係人口(居住未満旅行者以上の関係)を活用して廃校になった校舎を中心に婦人会と共に、運動会やグランドゴルフ大会を行ったり、祭りに参加したりして人材育成と共に、地域課題を考える若者を育てるしくみをつくられています。2021年からはフリースクール「育海(HAG-K-UMI)を開校してさらに交流する人口も増やす計画と話されました。
次のパネラーは、語らい座大原本邸の山下陽子りさん。地域に必要なのは、秋田のなまはげ力。なまはげは、地域の大人たちが連携して、未来のことをしっかりと考え、子どもたちに押し付ける、地域づくりの進め方。キーワードは「子どもたちのお得になっているか?」地域の学びが学校の学びに紐づけされることが大事。それを実現するための地元高校生たちによる町屋留学による課題発見解決型学習の取り組みについて話されました。
3番目のパネラーとして1部はコーディネイターの坂ノ上さんが、限界集落での大人のチャレンジをする姿を見せることで子どもたちや大人の学びにつながると話されました。
県北では、16ある高校が9校に統合されるとのことで危機意識が強く、学校と地域の連携や一体感強い、一方古い因習が残っているため外部からの関係人口によって新しい風を吹かせることが
できると山下さんがフォローされました。
堂野さんからは島の人たちが、外部から人が来ることで自分たちが役に立ちたいというエネルギーが湧いてきて、先生となって活躍することになっているという情報も提供されました。
2部の司会を務めた石原さんから、学校の先生と民間のコーディネイト力が合わさって機能するのに大事な点は?の質問に、地域が動いてくれると先生は生徒のために を考えるので動きやすい、地域の人は職場・家庭の両面があるので、企業と学校の連携は社員のモチベベーションにもなるなどの意見が出ました。
最後の質問で、SDGs目標達成にむけてどんなことが大事か?の質問に、気楽に地域を歩けることが大事、モノを考える子どもを育てる。学校という装置を地域が使いこなすこと、地域のシンクタンクとなることが重要。ゴールを共有する、共通すること、そして、みんなで考え取り組んでいき、持続的に繋がることが重要という意見が出され閉会となりました。
