くらしきSDGsネットワーキング 第4回@玉島レポート
イベント・セミナーその他倉敷市
こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今回は、2月6日 玉島市民交流センターで行われたくらしきSDGsネットワーキング第4回目 子供×SDGsに関するイベントのご紹介です。
コロナ禍の最中、苦悩する家庭の支援や子供を守ることに実際に取り組む方々のお話を伺い、子ども支援と誰もが取り残されない社会に向けて自分ができることを考えるイベントでした。
主催の倉敷市のあいさつに続き、主催者岡山NPOセンター 代表理事 石原が2030年までの世界共通の目標であるSDGsの概要説明を行いました。
続いて、SDGsセッションに入りました。
話題提供: 「その子らしい生活のために」 社会福祉法人クムレ 窪田 優 さん
コロナ禍の中 仕事と子育ての両立が厳しい状況となっている。 地域の協力が減り、子育て力の低下が起きている。 子供の貧困がこれまでより進んでいる。それは、金銭面だけでなく、体験面、親子の愛情といった要素も考えられる。
そんな子育て世代の親子に求められるのは、①支え合う地域づくり ②ライフワークバランス ③支援策強化 ④生きる力 の4つ。
当団体では、「体験」「居場所」「食」と「物資」の支援を行っている。
「体験」では、人と人のつながり、外出機会を提供する季節行事、学びの機会、自己肯定感を高めるための認められる経験づくり(科学実験コミュニケーションによって)を実施。
「居場所」の提供では、ひだまりカフェ:食を通したコミュニケーション、にじいろカフェ赤ちょうちん、ほっとステーション(生きづらい子や発達障がい者)、巡回型居場所「まちの図書館」やひとり親支援(勉強会、仲間づくり)などを実施しており、課題を抱える人たちが、孤立しないようにしている。
「物資」支援は寄附金も受付けており、米、食材提供、フードバンクとの連携、学用品支援や学用品のリサイクルなども行っている。
子どもと家族の暮らしを支え続けるために、機関連携と地域協力によるサポートネットワークづくり 「OUR SMILE」を行っている。 地域のイメージは小学校区 連合町内会
2番目の話題提供は、「不登校とひきこもりの生徒のために」として、NPO法人ステップ 原 昌広 さんです。原さんは、「不登校になっても困らない社会を作る」ことを提唱し、以下の取り組みをされています。
不登校になる児童生徒を作ることは、本人、家族だけでなく、社会全体のマイナスにつながる。当団体では、不登校者の個別支援やグループでの支援、訪問支援や来所型支援を行っていて、その人が自立できるようになる支援を行っている。例えばゲームを一緒にしたりするカウンセリングなどを行っている。 就労が難しいと収入が少なくなるために、人と接しなくてもできるキャリア養成として、総合型学習、プログラマー教育、動画支援などを行っている。
外に出ていける場合は、同行型就労支援も行っている。
岡山県は他の中国地方の自治体と比べて対応機関が多くあるので色々な対応ができる体制がある。
まだまだ、引きこもり者の社会復帰のための資源が少ないが、通信制高校から通信制大学への進学などはできる。どうしたら通学を続けられるか調査を行い、夜間の学び直しで退職教員が一人一人を支援する方法も取っている。保護者と相談し、スタッフが自宅を訪問し、ゲームなどを一緒に行いながら信頼関係を作り、回復に向けたトレーニングを行い、オンラインでのアフターフォローを行うケースもある。
3番目の話題提供者は、一般社団法人子どもソーシャルワークセンターつばさ 紀 奈那さん、「子どもの居場所づくりのために」のテーマで話されました。
小学生から高校生を対象に、夕方から夜の時間の子供の居場所づくりをしている活動「トワイライトホーム」。15時~18時までは、やりたいことをやって良い時間、大学生ボランティアと一緒に夕食を作ったり、食べたりして、玄関先まで送り届ける。「温かいご飯を久しぶりに食べた」という感想を言う子もいる。フードバンクからの食材提供をうけたり、近所の居酒屋からコロッケの差し入れをもらったりする場合もある。
貧困は、経済的、体験不足、不登校を生みやすい。そのために、一緒に誕生日のケーキを作って祝ったり、月1回耕作放棄地を活用して作物を作ったり、駄菓子で子供から年配の方までが交流できる取り組みも美観地区で行っている。
居場所にやってくる児童・生徒たちは、大人の事を信用できないと考えている、自地域の事情をしらない大学生だと話をしやすく、素の自分をさらけ出すことができるし、進路相談も出きるので、心を開きやすい。
倉敷駅前で、さまよっている中高生に声をかけ、彼らが寛げ、外で活動と食事ができるむすびカフェを開催し、泊るところを世話するアウトリーチ型の活動も行っている。
その他、子供食堂と連携し、コロナ禍で苦しむ子育て家庭400件ほどに物資支援などを行うフード&ライフドライブ活動も行っている。訪問することが重要で、必要な物資についての聞き取りを行っている。「地域を巻き込みながら子どもの包括的な支援を進める」と話されました。
・話題提供を踏まえたディスカッションでは、コロナ禍での支援について感じることについて
窪田さんより「コロナ禍で孤立化しやすい中で支援を止めるのではなく連携し継続することの重要性を強く感じる」
原さんより「元々孤立していた子どもが友だちと遊ぶ回数、学校に行く回数が減り精神的負担が和らいでいる子どももいる。学校再開から勉強の速度が上がり負担感が増していると感じる」
紀さんからは「2人親家庭の困窮状態になり相談増えた」などが話されました。
・最後に今後必要な具体的な連携について要望を語ってもらいました。窪田さんは「法人とつながりを持ち、できることから連携したい」
原さんからは「就労支援が可能な企業との連携、スポットでも良いので働きの練習台を引き受けてくれる場所が欲しい、高校生に仕事や業種の解説をしてくれる人を募集している」
紀氏さんは「米以外の食材支援や資金支援、場の支援の提供を募っている」と発言され閉会しました。
