「2020年 自分の未来を守るためにすべきこと」

地域課題・社会課題環境

こんにちは、ゆうあいセンター CSR担当の小桐です。
今回は、2020年に入り第1回目の投稿です。いささか大げさなタイトル、一体何をせよというのかと訝しがる方も多いと思います。自分を守ることとソーシャルグッドな岡山にどうつながるか疑問という声も聞こえてきます。今回は、できるだけ、短い文章でご紹介します。

皆様にして頂きたいのは、「CO2排出を抑える日々の取り組みです」。そんなことは分かっている、今でも取り組んでいるという方も多いと思いますが、今一度暮らしの在り方を見直していただきたいのです。
そうでないとあなた自身、あなたのお子さん、その次の世代がとんでもない劣悪な環境の中で一生を暮らさざるを得なくなるからです。

昨年9月、12月に行われた、国連気候行動サミット2019と「気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)」で日本がどれだけ世界から非難を受けたかご存知でしょうか?
世界5番目のCO2排出大国なのに、石炭による火力発電を止めずに、国内に新設計画を持ち、海外にも石炭火力発電設備を輸出しようとするこの態度に世界があきれました。そして、強い非難が寄せられました。

世界77か国が2050年までに温室効果ガスの排出を実質0にし、2020年までに70か国がそのための対策を強化すると9月の気候行動サミットで発言しましたが、日本は今までと全く態度を変えていません。
国民感情と政府の政策のずれがある事は、皆さんすでにお感じの通りだと思います。国に頼っていては、とてつもない酷い未来が待つだけです。まずは自分から率先して取り組みませんか

この冬、全国的に雪が降らない現象が続いています。岡山県北でも降雪がわずか数センチの現状。このままでは、必ず夏の水不足が起きるでしょう。内閣府の資料では、国内の各地の降雪量が減っている、最新降雪量も減っている事が紹介されています。

現在オーストラリアでは、とてつもない大火事が起きています。すでに約4億トンの二酸化炭素を大気中に排出しており、気候変動にさらに拍車をかける事態となっています。日本の2018年のCO2換算の総排出量は12億4,400万トン 火事一つで日本の年間の1/3のCO2が排出されているのです。国連では、2008年からの10年間で世界の温室効果ガスが一貫して増え続け、地球温暖化は悪化したと指摘しています。各国の削減対策が不十分であるとして、なお強く改善を求めています。
しかし、まだ、再生可能エネルギーを増やし、森林破壊をやめ植林の努力などをすれば、今世紀末の平均気温の上昇を1.5℃までに抑える事は可能だともしています。

17歳になったスウェーデンの環境活動家(もはや一高校生ではありません)グレタトゥーンベリさんの気候変動対策強化を求める活動は世界の若者中心に500万人以上が共鳴し行動を始めています。
岡山でも、認定NPO法人エネルギーの未来を考える会の若手を中心に、みんなで行動を変えようとキャンペーンを行っています。今のままのくらしでは、今世紀末に世界の平均気温が3.4~3.9℃となる予測です。
私たちが風邪などで熱を出して、体温が40℃になった時の状況に置き換えてみればよく分かる話です。生きるか死ぬかの状況なのです。

南極の氷が解ければ、海面上昇だけでなく、世界の海流の流れが影響を受け、海の生物への影響がでます。
台風の大型化、夏冬の降雨降雪バランスが崩れ、作物が取れない状況が各地で増加する事が懸念されます。
食物の輸入60%を超える日本は世界で一番存続が危うい国となります。

前置きが長くなりましたが、これからやって頂きたいことを書きます。自らの生活で出るCO2排出を減らして下さい。4R(リデュース:減らす、リユース:再利用、リフューズ:断る、リサイクル:再生利用)は良く言われます。知っているではなく、やっている人になってください。できればプラス2R(リペア:修理して長く使う、リプレイス:行動などを置き換える。車➔自転車、エアコン➔薪ストーブなど)を加えて下さい。

①電気を使う量を減らす。 家庭では電気が一番CO2排出のもとで、50%弱です。
 直ぐに出来ること:契約電力量を減らす。使用時間を短くする。コンセントを抜き待機電力を減らす。エアコンフィルターのこまめな掃除、エアコン、冷蔵庫の温度調節(冷房28℃、暖房20℃)電気を使わず、自分の体を動かす(掃除)など 再エネ電力への切り替えなども検討すると良いと思います。

②自家用車の利用を減らす。ガソリンは家庭のCO2の第2位 22%を占めます。 徒歩・自転車、公共交通機関へのシフト。急発進、急加速しない。アイドリングストップ。冬季は暖機運転せずにゆっくり発進。エコカーの所有者は、長い期間乗る。

③生ごみを減らす。 生ごみの90%は水です。100gの生ごみを燃やすと200gのCO2が発生します。しっかり水切りをして下さい。庭のある方は、生ごみを埋めると土が良くなります。我が家は20年以上生ごみ燃焼ゼロ。

④食べ物は、出来るだけ地産地消を、フードマイレージを下げ、CO2削減になります。輸入食品はもっての外です。購入時にしっかり見極めて下さい。輸入野菜や果物はポストハーベストで体に良くありません。
・肉より魚を、魚も近海ものを。マグロは資源自体少なく、遠洋で獲って冷凍するのでCO2発生大。
牛肉1㎏つくるのに穀物10kg必要です。牛のゲップはメタンガス、CO2の10倍の温暖化効果。世界の温室効果ガスの5%を占めます。ちなみに豚肉は4kg、鶏は2kgの穀物が必要です。肉を食べるなら獣害を引き起こすジビエのイノシシ、シカがお薦めですが、流通量が少ないのが残念です。
・食べ残しをしない。日本は、毎年620万トン前後のフードロスがあります。これを燃やすと2倍のCO2が発生。世界で一番輸入して、一番捨てている国日本。世界の難民の食糧支援は、380万トンと言われています。
・マイ箸も是非、外出の際は持ち歩いてください。割り箸は、殆どが中国産、森林を伐採しています。しかも水溶性の防腐剤、漂白剤を使っているので、汁に溶けて体に悪いです。

⑤マイバッグ 世界的に、海洋プラスチック問題にもなっており、今年から有料になりますが、お金を払えばよいというものではありません。植物性のでんぷんから作った袋もありますが、少し地球への愛を増やして下さい。

便利、快適が多くの人々の価値観となっていて、自分でするべきことをしないことで暮らしの伝統が失われ、様々な社会の問題を生んでいます。
面倒くさい ➔ 人任せ・人に頼る ➔ お金で解決するくらし ➔ 安ければ良い ➔ もっと欲しい、もっとたくさん、もっともっと 人間の欲望は限りがありません。足るを知る事が重要です。

食べ物で言えば、日本人の遺伝子と違う食事は、メタボ・大腸がんなどの健康不安を招き多くの病人を生み出しています。農薬、化学肥料を使った野菜、穀物はアトピーを生み出しました。自分で自分を苦しめています。
温暖化になれば、気象条件が悪くなり、作物すら採れなくなります。これから苦しむのは、自分であり、若い世代です。自分の未来、子どもの未来、孫の未来を守るために、今から、行動を変えてください。自分が変われば、家族が変わる、周りが変わる、岡山でみんなが変われば日本が変わります。
気づき、行動を始めましょう。

同じタグの付いた記事

中山間地域の高齢化・人口減少について
私は岡山県高梁市の出身です。高梁市は岡山県内有数の高齢化率の中山間地域であり、それ故に多くの問題を抱..