「SDGsを身近に5 岡山でのSDGsのイベント報告①」
イベント・セミナーその他岡山市
こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
これから4回にわたって、直近の2019年2月に岡山で行われたSDGsイベントの概要を紹介します。
①SDGsフォーラム in 岡山2019 ②中小企業のためのSDGs勉強会 ③SDGsネットワークおかやま第1回定例会 ④持続可能な社会をつくるいい会社の条件とは
今回はその1として、2月17日に岡山国際交流センターで開催されたSDGsフォーラム in 岡山2019を紹介します。同イベントは、約300名の参加で盛大に行われました。
冒頭は、おかやま協働のまちづくり賞表彰式がありました。
続いて基調講演で枝廣淳子 (大学院大学至善館教授) 氏が「SDGsで岡⼭市の持続可能な地域社会を実現する 〜SDGs先進地域に学ぶ、まちづくりのプロセスとパートナーシップ」というテーマでお話をされました。同氏は各地で持続可能なまちづくりのアドバイザーとして活躍されていると共に「不都合な真実」の日本語訳者でもあり、環境・エネルギー政策についても造詣の深い方です。
要約すると地球環境問題、少子高齢化など社会課題の多い日本で、その推進役となるのは都会でなく「地域」だということです。地域のレジエンス(回復力、再起力)を高める事が持続可能なまちづくりにつながると言われました。 地球は1個だが日本は2.9個のくらし、経済はさらに効率よくして地球1個の暮らしのする必要がある。そして、そのためには、足るを知ることを取り入れた幸せの価値観の転換も重要といわれました。
持続可能な地域社会実現ためには、将来を⾒据え、 考え、 議論し、 変える行動を起こし、つながりを深め、広めること。その際に世界共通の目標であるSDGsを具体的な分野で取り組むと良い。既にまちづくりとして成功している事例を紹介されました。島根県海士町、北海道下川町、熊本県小国町 はいずれも現状に縛られない「どんなまちにしたいか」そのためには「どんな繋がりがあったらよいか」というバックキャスティング(未来から今を考える)でまちのつながりの見える形にして共有し、プロジェクトを実践しておられます。
そこにSDGsの目標を入れることで分かり易いものとなることをお話しされました。
企業も地域の一員として持続可能な社会づくりには、大きな役割を持っている。社会は、ESG投資(環境・社会的活動、組織統治に配慮した投資)に舵を切っている。自社の活動がこれからの社会に適合しているのか見直しが必要。
その為に、自社の事業をSDGs17の目標で洗い直しをしてみる所から始めると良い、社会的活動については、NPO/NGOが専門っであり協力して行うことが良い。そして今後は、社会的活動の評価が参観になると言われました。
基調講演に続き、地元4名のパネラーが参加してのパネルディスカッションが開催されました。
4人の登壇者と発表要旨は以下の通りです。
岡山市市民協働局 江田 美幸局長:岡山市はESD推進としてこれまで活動してきた。現在は、SDGs未来都市として、これまでの活動を継続しながら、「誰もが健康で学び合い生涯活躍するまちおかやま」の推進をしている。特に健康好循環プロジェクトとして、「健康の見える化」「遠隔医療相談」「生涯現役社会づくり」をテーマに政策を実施している。環境、経済、社会でもそれぞれ健康をテーマにして取り組みを今後も強化していく。
岡山NPOセンター 石原 達也理事長:SDGsを共通言語にして行動や協働を促す。現在、実施しているSDGsの活動を紹介。
岡山市とESD・民協働推進センターで、協働で課題解決に取り組みたいNPOや企業等と庁内各課を結ぶ活動や
若手ESDリーダー育成等を実施している。
昨年12月には、NPO/NGOによる「SDGsネットワークおかやま」を設立。今後、啓発広報、円卓会議、組織連携、政策提言などを行っていく予定。参加者・団体を募集中。
岡山市と連携して新しい事業SIB(ソーシャルインパクボンド)を開始、「おかやまケンコー大作戦」として
生活習慣病の予防・健康寿命の延伸を図るしくみとなっています。
また、昨年の水害については、「災害支援ネットワークおかやま」を立ち上げ、継続的に活動を行っている事の紹介がありました。
岡山大学 横井 篤文副学長:世界と地域に新たな価値を創造しつづけるSDGs推進大学として岡山大学の取組について紹介。同大学は、岡山市市ともにESDの推進を2005年から続けてきており、SDGsについても国連や地域と連携しながら2015年より進めてきた。
2017年に第1回「ジャパンSDGsアワード」 特別賞受賞。SDGsに取り組む若手人材育成の国際拠点として、留学生を受け入れたり、ESD教師教育国際拠点としても機能している。
地域スポーツ振興から産業イノベーション創出したり、美作地域と包括連携協力事業を実施すると共に各学部でも研究活動を行っている。
岡山経済同友会 藤木 達夫 SDGs推進部会長:経済界の取組みとして、経団連と経済同友会の取組概要を説明。経団連「SDGsは人類の叡智の結晶である。」SDGs達成に向けた2030年までの行動と連帯は、世界にとって大きな変革をもたらす。経済同友会「Japan 2.0 最適化社会に向けて」、既に多くの企業が持続可能性を意識した経営を進めており、SDGsを実現する上で、経済界が果たす役割は非常に大きくなっている。
岡山経済同友会としても取組みを2017年より開始、岡山大学槇野新学長記念講演を実施した。2018年5月から本格的に取り組んでおり、SDGs研究・推進会議創設。以後、ほぼ毎月講師を迎え学習を重ねている。2019年1月におかやま地域発展協議体 おかやまSDGs研究会創設した。
発表の後 枝廣コーディネイターの進行で、各組織の課題や今後についてパネラーから意見が出されました。
岡山は、地域としてSDGsに取り組むベースが出来ている。SDGsを行政、企業、NPO/NGO、教育機関が連携して行うためには、①知る(調べる) ②考える ③取り組む ④進捗を図る ⑤コミュニケーションをとることが必要とまとめてディスカッションは終了しました。
その後3分科会に分かれて、3つのテーマで話題提供とフリップディカッションを行いました。
目標3「すべての人に健康と福祉を」を切り口に、SDGs未来都市として岡山市が推進する「誰もが
健康で学び合い 生涯活躍するまちおかやま」の実現に向けて、多様な主体の協働で進める健康づくりの事業
やアイデアについて話し合いました。
目標4「質の高い教育をみんなに」2005年からESD(持続可能な開発のための教育)を推進してきた岡山地
域。「誰一人取り残さない」を共通理念に経済的に困窮する特に高校生年代の学習の環境について話題提供の後。
グループで課題解決の実現に向けて提案を話し合いました。
目標8、目標11をテーマとした「やりがいと豊かなくらし」につながる「協働のまちづくり賞」を受
賞した取組の事例発表をしました。市民誰もが仕事やボランティアにやりがいを感じ社会の一員として活躍で
きる取組、住みやすい地域のしくみをつくる取組について話し合いました。
最後は分科会の検討内容を参加者全員で確認して終了しました。SDGsがまた一つ身近に感じられたフォーラムでした。
