「新しいCSRレポートでSDGsを理解する」
活動・取り組みその他
こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
10月にかけて新しい今年度のCSRレポートが到着しました。
CSR図書コーナーに業種別に分けて「10月新着」のタグをつけて配架していますのでぜひご覧ください。
今回配架したレポートは、以下の12社です。
業種で分けると、①化学・ゴム関係:住友ゴム、荒川化学工業、JSRグループ、日油の4社。②プラント関係:東京エレクトロン、タクマの2社。③住宅関連:ミサワホーム。④保険・金融:東京海上グループ。⑤運輸・物流:日立物流。⑥機械・器具製造:リンナイ、富士電機、BXグループ(文化シャッター)の3社です。
今年の傾向として昨年と違うのは、SDGsに関して取り組みを何らかの形で表現する企業が11/12社と1社を除いては全て、事業との関わりを明示しています。今年度より、新しく記述を開始したのが、2社です。
SDGsを経営方針に組み込んでいるのが、住友ゴム、東京エレクトロン、ミサワホーム、東京海上グループ、日立物流の5社です。経営課題を社会課題と統合して、事業により課題解決の取り組みを行うことが見て取れます。 SDGsの課題を自社の業務への紐づけを行っているのは、荒川化学工業とリンナイの2社です。
自社の事業は、SDGs17の目標全体と係わっているという記載があるのが、JSRグループ、タクマ、富士電機、BXグループ(文化シャッター)の4社です。今後事業との紐づけや経営課題との統合による表記に徐々に移っていくのではないかと考えられます。
今年上旬に電通が発表した、全国10~70代の男女計1,400名を対象にした、SDGsに関する「認知・理解」「興味・関心」等の調査では、認知率は全体で14.8%という。結果だったそうですが、地方と都会や業種によっては、だいぶん差がありそうです。
先月鳥取県の3都市(米子、倉吉、鳥取)でCSRに絡めてお話しする機会をいただき、どれくらいの認知度かを参加者に伺うと、全く知らない企業の方が一番多く、言葉は聞いたことがある、意味は知っているが少々でした。10%未満という感じです。
SDGsについてお話をするたびに、だんだん強くなる気持ちがあります。「もっと多くの人にSDGsを知ってほしい」そして、「SDGsの共有できる課題で繋がったり、協働してほしい」です。特にお金がいるわけではありません。心と心が繋がれば色々な取組ができます。ボランティア活動もまた、社会課題の解決の手段としてSDGsに紐づけする事が出来ます。
SDGsを知ることで、今まで縁が無いと思っていた企業や人たちと新しいつながりが出来ます。SDGsは大企業のためのモノでなく、みんなが考える社会課題を意外と身近に感じることができれば、企業だけでなく、NPOやボランティア活動に携わる人々と協働が可能になります。
少しでも、SDGsを身近に感じていただこうと、前回のSGおかやまでご紹介した、鳥取県の地元の企業とNPOのマッチングによる寄付付き商品やサービスをSDGsで紐づけを行いました。鳥取市の講演でも資料として配布頂きました。そうすると心と心の繋がりがSDGsで表現できることが分かりました。
事例を一つ紹介します。2016年の4月に熊本地震が発生しました。熊本県、大分県で多くの被害が発生しました。全国から被災地にむけて様々な支援が行われました。そして、その半年後に鳥取中部地震が発生して倉吉市を中心に多くの方々が被害を受けられました。熊本市からは、ブルーシート7000枚が寄贈され、民家の屋根の応急補修などに使用されました。双方の住民の方々にとっては、ブルーシートは、こころにも思い釣りライ思い出を起こさせるものとなっています。そのような中、ブルーシートの辛い思い出を、復興支援につなごうとプロジェクトが動き始めました。「ブルーシード(しあわせのたね)プロジェクト」です。
倉吉市の株式会社ウッドプラスチックテクノロジーと熊本の一般社団法人ブリッジクマモト、そこに鳥取県とっとり県民活動活性化センターが連携して、熊本から送られ、屋根にかけられていたブルーシートを加工してバッグを製作・販売し、双方の復興支援に役立てようとするものです。屋根にかけられたブルーシートの裁断と洗浄」を地元のNPO法人や企業・銀行、グリーン購入ネットワーク(GPN)などが協力して行い、熊本で縫製をしました。
ブルーシードバック は3,900 円(税別)。売上の一部は、鳥取県中部地震被災地の復興への支援金(復興の種・シード)、熊本震災支援プロジェクト「BRIDGE KUMAMOTO」の運営費となります。
このプロジェクトをSDGsで紐づけすると、これまで無かったものから新しいものが産まれるので「9産業と技術革新の基盤をつくろう」が挙げられると思います。また、復興支援の観点からは「11住み続けられるまちづくりを」、ブルーシートのリサイクルという観点からは「12つくる責任、つかう責任」が当てはまるようです。そして、様々な立場の人たちの協働で生まれたプロジェクトですから「17パートナーシップで目標達成」が当てはまります。
如何でしょうか? SDGsが少し身近なものになりましたか? ブルーシードプロジェクトのWEBサイトもご覧ください。

