「陸で海のボランティアをする」
活動・取り組み環境
こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今回は、誰にでも簡単に取り組めるボランティア活動のご紹介です。
少しだけ、視点を変えて、行動を起こし、継続したボランティアに取り組みませんか?
ボランティアとは、「個人の自発的な自由な意思によって行われる活動」で、自分がボランティア活動を「やろう!」「やりたい!」と思う気持ちが大事で、それが継続の鍵でもあるそうです。
また、ボランティア活動は金銭や物品などの見返りを求めない活動であり、ボランティア活動の報酬は相手と自分の心が満ちることと、いろいろな人とかかわることによって得られる人間関係です。
また、地域に暮らす住民が独自の考えによって先駆的な、創造性豊かな活動ができるということでもあります。
さて、ボランティアを始めるきっかけは、自らある体験をしたり、見たり聞いたりした事が発端に自分の心が動いて、行動に繋がるからではないでしょうか? 困っている人を助けたい、社会に対して自分で何か役立つことはできないか?それは、見返りを求めるものではないのではないでしょうか
SDGs(サステナブル ディヴェロップメント ゴールズ:持続可能な 開発目標)という2030年までに世界のあらゆる立場の人たちが、個人で、組織で、地域で、繋がったり、・協力しあったりして解決に取り組もうという世界の国々が参加している目標が17個あります。
今の私たちが抱える環境、社会、経済問題を、17に集約したものと言えます。ご存知でしたか?
そこには、飢餓・貧困をなくすや教育を全ての人に、海や陸の資源の豊かさを守る、地球高温化(温暖化という呼び方が、一般的ですが本当はこれです)、持続可能な生産・消費の形をつくるなどがあります。
「世界の目標」というと自分には、遠い話で、関係ないと感じますが、実は日常のちょっとした行動の変化で、時間やお金を使わずに、世界の目標にも貢献できる「ボランティア活動」が出来るのです。
前置きが長くなりましたが、本題「陸で海のボランティアをする」を始めます。
海に関する3つの山陽新聞記事を紹介します。
1.プラごみ対策に注力 環境省概算要求1兆円 (2018年8月24日)
深刻な海洋汚染で国際的な関心が高まるプラスチックごみ対策に注力し、飲食店の使い捨てストローなどの削減や効率的な回収・再利用、環境に優しい素材の普及を後押しする。・・・
2.クロマグロ枠拡大議論 北太平洋会合開幕 漁獲証明制度も(2018年9月5日)
日本近海を含む太平洋海域のクロマグロの資源管理について議論する中西部太平洋まぐろ類委員会の北小委員会が4日福岡市で開幕した。日本が提案した漁獲枠の拡大について参加国・地域が話し合う見通しだが、厳格な資源管理を求める国などが反対する可能性がある。合意は全会一致が条件で議論が難航しそうだ。斎藤健農相は4日の閣議後の会見で、時期尚早という意見が出ることは予想される。粘り強く交渉したいと述べた。・・・
3.ウナギ稚魚 半数違法か 昨年11月~今年4月(2018年6月15日)
昨年11月から今年4月にかけ、採取されたニホンウナギのシラス(稚魚)のうち、45.45トンに違法取引などの疑いがあることが14日、共同通信の集計で分かった。ニホンウナギは環境省が指定する絶滅危惧種で専門家からは、資源管理の強化を求める声が上がっている。・・・
この3つの記事を読んでどう感じされますか? 夫々、簡単な解説をします。
1について 海洋プラスチック汚染問題。海洋中にプラスチックが分解されないまま、小さくなりながら残留・浮遊し続ける問題です。直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックのごみであるマイクロプラスチックは、海洋生物の中に取り込まれているという調査結果があり、生物・生態系への深刻な影響が懸念されています。
その流出量は年間800万トンほどで、世界的な問題となっており、使い捨てレジ袋に対する禁止や課税などの措置は、英国、フランス、中国、オランダなど数十カ国が導入済みです。6月にカナダで開かれたG7サミットで、海洋プラスチック廃棄物に関する海洋プラスチック憲章が、首脳会合で採択されましたが日本とアメリカだけは署名を拒みました。「市民生活や産業への影響」と「数値目標の調整が産業界とできなかった」という理由です。
すかいらーくホールディングスが先日プラ製ストローを20年までに廃止すると発表、外資系ではコーヒーチェーン大手スターバックスが同じくしており、今後気運が高まる事が予測されます。
レジ袋や容器などごみとなったプラスチックは、魚たちがエサと間違えて食べてしまうこともあります。日本近海50か所以上の調査で、1㎥あたり平均3個のマイクロプラスチックが検出され、これは世界平均の3倍に当たります。また、東京湾のイワシ、64尾中49尾から平均3個が見つかりました。プラスチック用のインクには人体にとっても有害な物質の吸着性質があると言われており、食物連鎖における人体への健康被害を懸念する見解もあります。
2について マグロの消費量は1960年代までは50万トンと一定でしたが、冷凍技術の発達と1980年代以降巻き網漁という漁法の導入で一気に2倍に増え、1990年代からは、日本人以外に台湾、 2000年以降中国が、マグロ料理を食べ始め、アメリカなどでsushiブームが起きている影響でマグロを食べる人は世界で15億人近くに。かつての4倍の消費量となっています。
一方、資源量は繁殖力のある親魚の量は1961年に16万8千トン、2010年には、1万2千トンに減少。2011年以降は少しずつ増加傾向にあるが、2万1千トンと依然低い水準です。マグロの資源が元に戻るまでは、各国制限をしながら資源管理をしていこうとする世界の潮流があります。
3について ニホンウナギは、5年から15 年間、河川や河口域で生活した後、海へ下り、日本から約2,000km離れたマリアナ諸島付近の海域で産卵する魚です。産卵場が特定されたのは、平成23年2月であり、依然としてその生態に不明な点が多い現状です。
ウナギはかつて、土用の丑の日を中心に夏季に食べられていました。
1972年までは、輸入もなく養殖ウナギを含めて2万トン前後の消費でしたが、それ以後は輸入ウナギと、国産ウナギの養殖量も増え、1985年には、消費が8万トンを超えます。
1990年が消費のピークで15.8万トン、輸入が84%となっています。それ以後、ワシントン条約の規制でヨーロッパウナギ輸入量が2007年から10万トンに減り、現在は、合法のウナギは、5.1万トン、内輸入が3.1万トンほどになっています。
近年、漁獲量が激減したことから、日本、中国、韓国、台湾との合意で、養殖池に入れる稚魚シラスウナギの量を21.7トンにまで制限。採取には、都道府県知事の許可を取ることが義務付けられています。しかし、15.4トンの集計量に対し、許可を受けている量は、8.4トンで7トン近くが、無報告か、許可を受けない密漁の可能性が高いとされています。因みに天然ウナギは日本全体で70トンの漁獲量です。まぼろしの魚になりつつあります。
一方、岡山県西粟倉村にある企業エーゼロは、森のウナギとして、水産物が消費者に届くまでのトレーサビリティに対する認証がされたウナギの養殖(MSC認証)を始めており、今後安心して食べられるウナギとして注目が集まりそうです。
ここまで海に関する情報を読まれてどんなボランティアをしたら良いか?お気づきになられたでしょうか?「する」ボランティアで社会に貢献するのではなく、「しないボランティア」で世界の目標にも貢献しようというものです。
①買い物にレジ袋を使わない、マイバッグに置き換える。使い捨てのプラスチック容器を使わない、断る。プラスチックの包装で無いものを選ぶ。もし使っても確実に資源回収に回す。
②本マグロを食べない、食べる量・回数を減らす もっと資源の多い魚を食べるようにして、資源量の回復を待つ。つい50年前までは、一部の人しかマグロは食べていなかったのです。食卓にマグロがないと不満を言う人はまずいませんでした。贅沢な食べ物だったのです。
③ウナギについては、マグロ同様に食べない、食べる量・回数を減らす。食べるならば、合法ウナギを食べる。天然のウナギが増える環境づくりに協力することが考えられます。
2030年までに達成するSDGsの目標には、海の豊かさを守り目標があります。「使わない」「食べない」「食べる回数・量を減らす」「合法のモノを食べる」
「ボランティア活動の報酬は相手と自分の心が満ちること」ここでいう相手は、人でなく、「人間以外の生き物」です、地球の生き物は、実はありがとうのつながりで成り立っています。 地球を豊かにする「ありがとうのボランティア」に取り組みませんか
