企業の社会的責任 人権と食について6~消費の在り方から考える

地域課題・社会課題その他

こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
今週は、人権と食についての情報提供です。ということで、お菓子の中でも老若男女問わず好きなチョコレートに関する話です。

チョコレートの原料カカオ豆の一番の生産国は?と質問すると「ガーナ」と答える日本人が多いのではないでしょうか。実は、コートジボワール、そして第2位がガーナです。
お隣同士の国なので季候が似ているのだと思います。

さて、このカカオ豆ですが、誰が生産していると思いますか? 農業生産者は当然なのですが、大人でしょうか?子どもでしょうか?
実は、不都合な真実ですが 子どもたちが多くカカオ豆栽培、収穫、発酵、天日干しという工程に携わっているのです。彼らは、学校へ行ったこともなく、この豆が甘い、おいしいチョコレートになるなんて知らないし、食べたこともないのです。
ご存知でしたか? 
日本人は世界でも有数のチョコレート好きで世界で第6位の書庫レート消費国です。
私たちが、甘いチョコレートを食べれば食べるほど学校へ行けないガーナの子供たちを私たちは生み出しているのです。日本のカカオ豆の80%はガーナ産の豆です。

この不都合な真実を知るとチョコレートが食べにくくなるのではないでしょうか?私もその一人です。では、児童労働に頼らない安心して食べられるチョコレートってないんでしょうか?

フェアトレードで輸入されたカカオ豆を使ったチョコレートは児童労働が無いので安心して食べられます。
フェアトレードとは、「公正な取引」という意味で、ふつうのカカオ豆より生産者が値段を高く買ってもらうものです。従って、生産国の貧困な生産者・労働者の生活改善と自立を応援する仕組み則ったものです。
このフェアトレードを商品のパッケージなどに印刷して「フェアトレード」を分かり易くしたのが「フェアトレードマーク」です。このマークは、FLO(Fairtrade Labelling International)「国際フェアトレードラベル機構」が定める国際フェアトレード基準に従い認証を受けたものだけが表示する事ができます。
そして、以下の基準を満たす必要があります。
1.生産者への適正な価格と長期的な取引:フェアトレード最低価格)(Note1)を保証

2.生産者の社会的・経済的な発展:生産者が生産組合を作り、透明性のある民主的な活動と
商品代の他に渡される奨励金(Note2)は生産組合に蓄えられ、学校や病院建設など地域の社会発展のために役立てられる。

3.生産物の品質と技術の向上:品質が輸出品質基準を満たす。有機栽培など、環境に配慮した作物づくりを奨励します。

4.生産者の労働環境と労働条件: 強制労働と児童労働を禁止しています。

5.生産地の環境保全:農薬の使用、水質保全、森林保全、土壌保全、廃棄物の扱いに関し国際規約を遵守します。

企業の社会的責任を満たすためには、その原料調達から生産、加工・流通に至るまで配慮した事業活動が求められます。
日本でも、このフェアトレードを守ったチョコレートが増えています。
・森永製菓:1チョコ FOR 1スマイルやダース。キャンペーン期間中は、対象商品1個につき1円を寄付する特別キャンペーンを実施
・イオン トップバリュー フェアトレードチョコレート まろやか口どけミルク
・無印良品「フェアトレードチョコレート」ミルクとビター
・ピープルツリー 「フェアトレードチョコレート」等あります。

中でも、森永製菓のチョコレートは、国際NGO「プラン・インターナショナル」と日本のNGO「ACE(エース)」と組んで、ガーナ現地での児童労働撲滅に向けた活動が行われています。自分の利益だけで行動しない、自社の本業で社会貢献をしようとする姿勢が見られます。

商品を買うことは、その企業だけでなく、企業姿勢と思想に投票する選挙のようなものです。安いだけでなく、安心・安全(消費者だけでなく、生産・流通すべてに関わる人たちが)な商品を選ぶ必要があるのではないでしょうか?
同じチョコレートを買うなら、「人権」を守るチョコレートを応援しませんか?

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