CSRフォローセミナーのご報告

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Noboru Ogiri

こんにちは、ゆうあいセンターCSR相談員 小桐です。
先週開催した、CSRセミナーフォロー編のご報告です。参加者はあいにく3名と少なかったのですが、その分深く掘り下げたお話をすることが出来ました。
今日は、そこでお話しした事とアンケートの声をお伝えします。
< アサザプロジェクトの解説 >
28万人もの人々が参加する市民型公共事業と呼ばれる「アサザプロジェクト」は、NPO、学校、市民、企業、行政、団体など多くの立場の人々が参加していますが、「核のないネットワーク」として、地域の課題解決を行っています。
元々は、日本で2番目に大きい湖の環境悪化に伴う自然再生運動でしたが、今ではその枠を超え、参加する組織の壁を薄くした膜を通して様々な連携が行われています。それにより、新しい社会の在り方が構築されようとしています。
ネットワークの事務局的立場である認定NPO法人アサザ基金 代表理事 飯島博氏は、アサザプロジェクトをこのように捉えています。
「自分の在り方を変えると今まで見えなかったものが見えてくる」「社会課題の解決には、組織単独で取り組む事には限界があり、部分的な解決に終わったり、途中で頓挫する可能性が高い」
「個々の人格が出会いの場として機能する核の無いネットワークは全く新しい価値を社会に提供できる可能性が高い」そのためには、「既存の枠組みの中で可能性を考えるのでなく、
新たな枠組みを考えるべき、それには、社会に顕在化しない潜在性に注目をすること」
そして、「課題の読み替え」と「共有できる未来を描き、逆算して実行計画をつくる」ことが重要。

上記の内容を具体的に説明します。1990年代に霞ケ浦の環境はとても悪くなり、以下の問題が生じています。護岸のコンクリート化により、湖岸の植物の種類、数量ともに減少した。水質は悪化しこれまで獲れていた魚が獲れなくなり、一方で外来魚が増えた。湖の周囲には耕作放棄地が広がり、荒れるままになっていた。水利権と水門の運用は、うなぎや他の魚の遡上、かつて見られたアサザという植物の群落に悪影響を与えた。湖岸には多くの人が住み、様々な自治体が面しているが、市民の関心も薄く、自治体単独の政策では霞ケ浦の環境は良くはならなかった。 そこで、課題は社会に広く横たわるものとして、人々の連携による解決の方向を考えました。
まずは、小学校へNPO法人アサザ基金より、出前授業に出かけ、学校にビオトープを作ります。子どもたちは、湖在来の植物を学校で育て、里親となって湖に植え付けを始めました。市民がそれに協力して輪が広がります。しかし、コンクリート護岸では、波がたち、植物が定着しないので、荒れた里山の木々を粗朶として、湖に敷き、自然の消波装置を作ります。一方国に働きかけ、コンクリート護岸を一部やめる自然再生実験を提案し実行します。粗朶は有価で経済を回し、外来魚は、漁協に依頼し、捕獲して魚粉で肥料を作ります。水質悪化のもとである湖のリンや窒素は外来魚の形として取り出し、野菜を作る肥料とすることで、安心できる有機農業野菜が育ち、地元で販売されます。企業に呼び掛けいきもの(カエル)の移動のモニタリングセンサー開発を共同で行い、新しい商品開発を実現しました。企業からは、CSR活動を強化したいとの申し出あり、湖の水を良くするために耕作放棄された谷津田に企業の社員が入り、田んぼを復活し、地元の酒造メーカーと協力して酒米でお酒を造ります。あちこちの谷津田で酒米を作り何種類ものお酒ブランドが誕生します。小中学生は、霞ケ浦の環境改善に着目した提案を自治体に行い、新しい政策が実現しています。 この元になった読み替え、ビジョンは「100年後にトキの住む環境を取り戻しトキが棲みつく様になる」です。そして、10年ごとの環境整備の目標を逆算し、アサザプロジェクト関係者だけでなく、多くの人と共有します。マスコミが紹介し、様々な企業から声がかかりさらにプロジェクトは広がります。その原点は「ありがとう」の連続です。 人間だけでなく、生き物の有難うももちろん含まれています。

以上のような45分程の説明の後に、感想を述べあい、参加者の組織の課題を共有しました。その中では、「環境」が原点であり、企業だけでなくすべての市民は水や空気、食べ物を育んでくれる環境に対して改善行動をするのが、前提だ。 このようなアサザプロジェクトの視点を岡山で活動する多くの企業、NPO,ボランティア、学校、市民、自治体と共に学び、共有して課題解決をしたい。との声が上がりました。そのためにも定期的な勉強会を開催してほしいとの要望もあり、ゆうあいセンターとしても定期的な勉強会を開催できるように検討をすることとなりました。勉強会の開催が決まりましたらご連絡をしますので是非ご参加ください。 添付ファイルでアサザプロジェクトの紹介をしていますので参考にご覧ください。

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