アサザプロジェクト概要
こんにちは、ゆうあいセンター CSR担当 小桐です。
今週は、「CSRサマーセミナー」の第2部 講演会の報告をさせて頂きます。
日本で2番目に大きい湖霞ケ浦。この霞ケ浦の環境を良くしていこうと市民団体や個人が集まって1981年に「霞ヶ浦・北浦をよくする市民連絡会議」が設立されました。
護岸工事や様々な環境変化で悪くなった霞ケ浦を4周自分達の足で歩き調査した結果、霞ケ浦の自然再生には、これまでにない発想と取り組みが必要であると、1995年から流域の多様な組織が連携して進める「アサザプロジェクト」が発足しました。
この「アサザプロジェクト」は湖の再生事業であると同時に、地域振興や地域ぐるみの環境学習プログラムとしても機能しています。流域の200を越える小学校、企業、一般市民を含む24万人(2013年3月現在)がアサザの里親制度や湖岸植生帯の復元事業などに参加。 小中学校への環境教育プログラムの提供も行っています。
そして、アサザプロジェクトの推進組織としてNPO法人アサザ基金が1999年に設立されました。
講師の認定NPO法人アサザ基金代表理事 飯島氏が、提唱した「核のないネットワークアサザプロジェクト」は市民型公共事業とも呼ばれ、従来の行政、企業、市民団体、学校と言った縦割り組織の連携ではなく、その壁を溶かし、その障壁を「膜」に変えながら異なる組織の有機的なつながりを生み出し、新しい社会の価値を数多く生み出しました。
点在していた霞ケ浦に関わる様々な社会課題
・護岸コンクリート化による生態系の破壊 ・霞ケ浦の水質悪化 ・耕作放棄地の問題 ・外来魚の問題 ・地球温暖化・・・ など自治体や農業・水産業従事者、企業、学校、市民がそれぞれ単独では解決できない問題をそれぞれの得意な分野を結びつけることで単なるネットワーク(つながり)ではなく、課題を解決するワークネットの複数の繋がりとして有機的に事業を起こすことで繋がりました。その結果課題が整理され、関わる団体・市民一人一人が主役として霞ケ浦の自然再生に取り組む事となりました。
例えば、外来魚を漁業関係者が獲り、それを魚粉にして、肥料として販売、その肥料を使った有機栽培野菜を「湖が喜ぶ野菜」としてブランド化し、地域のスーパーで販売をする仕組みが出来ました。
荒れた里山を整備し、そこから出る木の枝を、消波の役目をする粗朶(そだ)として、湖に沈め、
湖水の浄化作用のあるアサザを植え付けました。飯島さんの環境授業を受けた霞ケ浦の周囲の小中学校の児童生徒がアサザの里親となって、植え付けに参加しています。
粗朶を刈った後は、企業と連携して、昔谷津田出会ったところで、酒米の栽培や、野菜、菜種を育てています。間伐、笹狩、田んぼ、畑の復興により、多くの生き物が霞ケ浦の周囲に戻ってきており、あと89年後には野生のトキが舞う環境を作ろうとしています。
菜種は油を搾り、バイオディーゼル燃料として消費され、酒米からはお酒が出来ます。
多くの企業とCSR活動で連携し、参加者は自然の恵みだけでなく、知らず知らずに環境の大切さを体験しており、生きた環境授業となっています。
また、アサザプロジェクトに参加する地元や都心に本社のある多数の企業は、これまでに、環境に関する表彰を多数受けています。それが、企業のブランディングに繋がっています。
また、飯島さんが実施する学校の環境授業は、その地域に住む生き物の視点でどうしたら環境を良くすることができるについてスポットを当てて、子どもたちが主役なって考えます。その結果、
特産品を生み出したり、町への政策提言となり、その実現によって社会システムが変更される事例も生み出しています。
この授業のシステムや、社会課題の解決の仕組みを多くの自治体や企業、NPOが学び飯島氏を講師に迎え、新しい社会課題の解決が日本のあちこちで行われています。
当日は、飯島氏の考え方である 「壁を溶かす」「NPOが社会のホルモンとして機能する」「文脈を読みかえる」(現象を複眼でとらえ、関係資源を有機的につなぐ)などを時間をかけて説明頂いたので、アサザプロジェクトの活動の事例紹介がやや少なく、CSRを通した、企業やNPOのブランディングに繋がるお話までは、十分のお伝え出来ませんでした。
ということで、
今月末 9月30日金曜日 19:00~21:00 ゆうあいセンター 研修室にて、元 NPO法人アサザ基金理事 小桐(現 ゆうあいセンターCSR相談員)がサマーセミナーで飯島氏が説明されなかった実践活動を中心にフォローのCSRセミナーを開催します。
NPO・ボランティア活動をされている団体の方々や企業の方々のご参加をお待ちしています。
知りたかったことがわかるセミナーにします。一緒に事例を通してこれからの岡山を考えましょう。