CSR活動をNPOが企業と協働で行う

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Noboru Ogiri

こんにちは、ゆうあいセンター CSR担当 小桐です。
前回は8月18日に開始するCSRのイベント「ホットなCSRサマーセミナー」をご紹介しました。
今回は、講師としてお招きする 認定NPO法人アサザ基金 代表理事飯島 博氏が中心となって実践されている「社会課題の解決」についてご紹介します。

CSRは企業の社会的責任や社会的対応と訳されていますが、CSRのセミナーなのに、企業ではなく、なぜNPOが講師となってCSRの話をするのかと思われる方も多いと思います。
実はここがポイントです。社会的な課題は、これまで、行政や企業あるいは、NPOや様々な社会課題を解決する団体が主に個々で取り組む事が多く、どうしても社会の縦割りという役割の中で、組織の壁や資金、人の流れなどが自己完結しがちでした。しかし、多くの社会課題は今や持続可能な社会をつくる中でどのように解決すべきかが問われるようになっており、1組織が単独で取り組んでも解決に至らなかったり、部分的な処方で終わったり、解決に長い時間がかかったり、将来的展望が見えずに中途で挫折してしまうということになりがちです。

今回ご紹介するNPO法人アサザ基金が始めた「アサザプロジェクト」は茨城県の霞ケ浦の自然が悪くなったと感じた市民が1995年に立ち上がったことに始まります。絶滅に瀕していた、黄色い可憐な花を咲かせる水草「アサザ」がそのきっかけとなりました。
アサザを守る取り組みをきっかけに、学校や市民団体、企業、農林水産業、研究機関、行政などの多様な組織や人々が恊働するネットワークが流域に広がり、湖の上流にある水源地から下流の湖までを被う様々な事業へと発展していきました。
市民型公共事業と呼ばれることもあり、日本での草分け的な存在です。

アサザプロジェクトは自然のネットワークに重なり合う循環型の持続可能な社会の構築を目指しています。また、それは規制や制限によって実現されるものではなく、社会の縦割りを越えた多様な主体の恊働から次々と生まれる価値創造的な取り組みの連鎖(動的なネットワーク)によって実現するものと考えます。

アサザプロジェクトは、自然の保全や再生の取り組みと地域活性化の取り組みを一体化することで、自然と共存する社会を具体化していきます。それは、人間の創造性が生かされる社会です
そして、そこに関わる多様な主体が、互いに協働をして有機的なつながりをもって活動を推進しています。これまでに延べ25万人、200を越える学校が参加しています。そして、「100年後トキの舞う霞ヶ浦」を目指して活動が続いています。

このアサザプロジェクトの手法を活用して全国で、様々な「協働」の取り組みが行われ数々の実績を生み出しました。地域団体・行政との恊働、学校との協働、企業との協働など多数あります。
企業が持っている様々な資源(人材・技術など)を、社会の課題に取り組む新たな文脈で読み直し、潜在する機能や価値を浮上させることで、協働が実現しています。アサザプロジェクトと協働した企業は取り組みが表彰をうけるなどブランディングにもつながっています。

アサザプロジェクトの手法を知ることで、岡山でも新しい社会課題の解決がスタートすると考えています。その出発点が、CSRセミナーです。出会いの場だけでなく、CSRへの理解を深める機会、課題を新しい視点で見直す機会、また、CSRの現場を見て新しい価値観が、生まれるきっかけでもあります。 ゆうあいセンターのCSR相談窓口は、ハブ機能を発揮すべく、セミナー後の様々な相談やマッチング等を実施していきます。是非、ほっとなCSRサマーセミナーにご参加ください。

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