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特定非営利活動法人 おかやま入居支援センター

NPO DATA

団体の目的  住居の確保が困難な方々の入居を支援するため、関係機関と協力してネットワークを形成し、必要に応じて入居時の保証人となるなどの方法により、住居を確保し、もって、誰もが安心して暮らせる街づくりの一翼を担うことを目的とする(特定非営利活動法人おかやま入居支援センター定款第3条)。「保証人になること」はこの目的を達成するための方策のひとつであり、保証人になることを目的とするのではない。当事者が社会との接点を見出す手助けをしたり、当事者だけでは解決困難な生活課題に対して、当NPOだけでなく他の人や機関を構成員とするネットワークを構築して支援することで、その当事者が安心して地域での生活を継続できるようにすることを目的としている。
団体活動・業務 1.入居支援事業
  ・支援ネットワーク形成(関係機関との連絡・調整、ケース会議の開催・参加)
  ・入居時の保証引受(必要に応じてNPOが連帯保証人となる)
  ・見守り(担当者・職員による訪問、電話連絡、イベント開催など)
  ・退去時支援(転居・入院・施設入所等に伴う退去後の片付け、家財の一時的な保管)
  ・シェルター運営(1か月間まで利用可能な単身者向けアパートの1室)
2.不安解消及び偏見除去のための啓発活動
  ・パンフレットを通じた啓発活動
   (住宅の貸主向けに県が発行するパンフレットの作成にかかわり、偏見除去を目指す)
  ・パネル展示を通じた啓発活動(住居確保が困難な方々の実情を知ってもらう)
  ・ホームページ、ブログを通じての情報提供(不安解消、問合せフォームによる問合せ対応)
  ・活動報告書配布
3.法人の目的を達成するために必要な活動
  ・関係機関との協力関係形成のための活動
    ・他機関から紹介されて来た相談者の受付
    ・当NPOから関係機関への紹介
    ・ケース会議・協議会等への参加
    ・事業の共同実施
  ・取材・視察の受入れ
  ・講演会を通じての広報活動

 入居支援事業においては、本人のみの支援申込みは原則として受け付けておらず、医療機関や行政機関、介護支援事業者などの専門職である支援者に同行してもらう。受付面談で事情を聞き、当NPOへの支援申込みがされた場合は、支援をするかどうかについて、月に1回開催される理事会での検討対象となる。理事会での検討を経て支援することが決定されれば、理事・監事の中から担当者を決める。すぐに支援が決定しない場合には、申込みに同行した支援者に連絡し支援体制の強化のため動いてもらったり、本人に条件を提示し承諾をとったりし、翌月の理事会で再度検討する。担当者(理事または監事)は、支援決定した利用者のケース会議に参加し、支援ネットワークの確認及び形成等を行う。ケースのキーパーソン(主として申込同行者)には、本人が入院するなどの変化があった場合、NPO事務局または担当者へ連絡を入れるようにしてもらい、各機関が個別に支援するのではなくネットワークを組んで支援していることを意識できるようにしている。
設立以来の
主な活動実績
 平成20年、岡山県精神保健福祉センターの所長から、「精神障がい者の方々が地域で生活をする際、賃貸住宅の連帯保証人が見つからなくて困っている」という相談があった。また、岡山県精神科医療センターからも、精神障がい者の地域移行支援について相談があったことを受け、全国各地の取組み状況の調査を行った。障がいのある方がアパート等で生活するためには、貸主、借主双方への安心の提供が必要と考え、勉強会を開始した。そのなかで、入居希望者本人を取り巻く支援ネットワークを形成し、必要に応じてNPOが連帯保証人になる支援の仕組みが考案された。この仕組みを運用する支援活動の趣旨に賛同した専門職が集まって、平成20年11月29日に団体の設立総会を行い、平成21年3月16日にNPO法人となった。法人の役員(理事・監事)は、弁護士・司法書士・税理士・精神科医・社会福祉士・精神保健福祉士・行政書士・宅建主任者で構成されている。
 平成25年度末までに約160件の相談があり、うち約90名に支援を行い、安定的な生活を見守ってきた。その間、精神科医療機関、福祉事務所、介護支援事業者、成年後見人等と連携を取りながら支援ネットワークを構築した。精神科長期入院からの地域移行支援、刑余高齢者入居支援、高齢のホームレス支援、発達障がい者の入居支援など、これまで地域で暮らすことが難しいとされてきた人たちの支援を続けている。
 平成23年9月からは、地域移行の入り口として、1か月間まで利用できるシェルター(単身者向けアパートの1室)を開設して、障がい者、高齢者、DVの被虐待者等の支援を始めた。さらに、入居者が社会的に孤立することを防ぐため、また安定的な生活の助けになる「居場所づくり」のため平成24年6月にサロン(交流スペース)を設置した。テーブルと椅子、菓子、飲み物、本、折り紙、塗り絵、ボードゲームを用意し、利用者どうしがくつろいで会話などを楽しめるようにしている。当初、サロンの運営は平日のみだったが、土日も利用したいという声を受け、平成25年9月からは土日も開けられる体制を組んだ。平成26年4月から、サロンは休止しているが、入居支援事業、シェルター運営事業は継続している。
 NPO代表者は、平成9年岡山弁護士会会員登録以降、岡山高齢者・障がい者権利擁護ネットワーク懇談会の結成に関わり、NPO法人岡山高齢者・障がい者支援ネットワーク副理事長、地方独立行政法人岡山県精神科医療センター監事、NPO法人子どもシェルターモモ副理事長を務めている。
現在特に力を
入れていること
 NPOのミッションとして、「入居困難者の入居支援」「入居者の社会的孤立の防止」を再確認した。賃貸保証を行う民間営利会社があり、連帯保証人なしで借りられる部屋もある中で、当NPOが保証人になることの意義はこのミッションに集約されている。人間関係の複雑さや経済的な理由で他の支援が受けられず入居困難者となった人たちが、社会的に孤立することなく地域で暮らせるように、ネットワークによる支援を行う。
 社会的孤立の防止の一環として、平成24年6月からサロン(交流スペース)の平日運営を開始し、平成25年9月からは土日も開けている。障がいのある方が地域での安定的な生活を継続するためには、日中をどこでどのように過ごすかが重要である。当NPOのサロンを「居場所」としてもらい、さらに他の支援団体、支援事業者とのより一層の連携強化に力を入れようとしている。支援を必要とする方に「仲間や居場所があって良かった」と思ってもらえるような支援体制作りをしたいと考えている。
今後の活動の
方向性・
ビジョン
行政との
協働の実績
・岡山県重点事業委託(障害のある人の地域生活を支える施策の推進)(平成22年度〜平成25年度)
・岡山県起業支援型地域雇用創造事業(精神障害者入居等支援体制強化事業)(平成26年3月〜平成27年2月)
代表者 井上 雅雄
所在地 岡山市北区
設立年月日 2008年11月29日
電話番号 086-221-0530
ファックス 086-221-0530
メール nyukyo_jim1@yahoo.co.jp
URL http://okayama-nyukyoshien.org/

※この情報は、「canpan」から提供されたものを基本としています。